グッピーは産卵しないから繁殖しやすい!


グッピーを飼い始めたばかりの人の中には、他の魚と同じようにグッピーも卵を産んで増えていくと勘違いしている人もいるかもしれませんが、グッピーは産卵をしません。

それがグッピーの数が増えやすく飼い易いといわれる所以で、グッピーは産卵しない代わりに卵胎生という方法によって繁殖していきます。

では、卵胎生とはどのようなものなのか、産卵箱に移す時期はいつなのか、どうしてグッピーは産卵しないのか、この3つについて紹介していきたいと思います。

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卵胎生とは?

多くの魚が産卵された卵にオスが精子をかける体外受精であるのに対し、グッピーなどの卵胎生を行う魚は哺乳類のように体内受精をします。

グッピーのオスの尻ビレは成長と共に細く、硬くなっていき、ゴノポディウムと呼ばれる交接器になります。

このゴノポディウムを使ってメスと交尾し、メスの体内にある卵と精子が受精して懐妊するのです。

グッピーは卵生魚のように、一度の数千、数万の卵を産むことはできませんが、哺乳類のように母体から栄養を供給するわけではありませんので、母体への負担は比較的軽いです。

メスを産卵箱に移す時期

稚魚は卵に含まれる栄養のみを使って孵化し、泳げるようになるまで成長します。

それに伴ってメスのお腹が大きくなっていきます。

色素の薄いメスなら張ったお腹を透かして稚魚の目を確認できたり、正面から見たときにお腹が角張って見えるので、それらに加えてメスが落ち着かない様子で泳ぎ回ったり、オスや他の魚を追い払うような仕草を見せたら産卵箱に入れて隔離するとよいでしょう。

出産はあっさりしたもので、メスが飄々と泳いでいる間に稚魚がスルスル産まれていきます。

稚魚は生まれた瞬間から泳ぐことができるので、卵のように他の魚に食べられる危険性が少ないです。

しかし、水槽のようにスペースに限界がある環境ではその限りではありません。

大きくなるまで別の水槽で飼育するか、水草を増やすなどして稚魚を守ってあげましょう。

どうしてグッピーは卵生ではなく卵胎生なのか?

卵生、卵胎生、胎生のうち、最も仔の生存率が高いのは胎生です。

しかし、グッピーのように体の小さく寿命の短い動物が胎生を行うのは、母体への負担、出産にかかる時間、他の生物からの捕食の危険性、などを考えたときに危険性の高い割に見返りは低いことが分かります。

そこで、より子孫を残す可能性の高い方法として卵胎生という繁殖形態になったと思われます。

事実、グッピーは非常に数を増やしやすく、飼育に慣れてくると数が増え過ぎて水槽がいっぱいになってしまうほどです。

こうなってくると、グッピーの健康を維持するためにも数を増やし過ぎないように注意しなければなりませんが、頑健な体と高い繁殖能力を持つグッピーは数ある熱帯魚の中でも不動の人気を得続けることでしょう。

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