グッピーは体に問題がなければ暴れるように泳ぐ熱帯魚ではありません。
底から水面まで激しく移動したり、急発進と急停止を繰り返したり、というのをのをたった一度見かけた程度ならあまり気にすることもありませんが、数日経ってもグッピーが暴れるのであればグッピーが負担に感じる“何か”があるということです。
上記のような暴れる泳ぎ方は出産直前のメスにも見られ、その場合は問題ありませんが、妊娠していないメスやオスに見られるときは早急に原因追求と対策を行いましょう。
原因1.phショック
グッピーを導入したばかりのときや水換えを行った直後に異変が現れたときに考えられる原因としてあげられるのがphショックです。
以前とは違う水のphに体が対応しきれず調子を崩しているのでphの確認と調整をしてあげましょう。
サンゴ砂や貝殻を入れてあげると水質が徐々に弱アルカリ性へ寄るのでおすすめです。
原因2.環境に慣れていない
これも導入したばかりのときによく見られる原因ですが、新しい環境に慣れるまでグッピーは落ち着きなく水槽の中を動き回ることがあります。
通常、数日のうちに慣れるのですが、水槽の大きさが不適切だと慣れるのに時間がかかります。
水槽が大きくグッピーの数が少ない場合は同種のグッピーか、オトシンクルスなどの小型で大人しい魚を混泳させると良いでしょう。
水槽が小さく、過密気味の場合は水槽を分けるなどして密度を下げましょう。
過密環境での飼育はストレス、水質悪化、酸素と餌の不足などグッピーにとって百概あって一利もないので注意がh津陽です。
原因3.病気や寄生虫
白点病やエラ病、線虫といった寄生虫に体を蝕まれているとグッピーは暴れるような奇妙な泳ぎ方をすることがあります。
常駐細菌が原因で病気になっているときは体の表面や尾ヒレに斑点や欠損などの異常が見つかるので発見も容易ですが、寄生虫の場合はそうもいきません。
試薬を使って水のphに偏りはないか、亜硝酸などの有害物質が水中に過剰に含まれていないか、新しい魚を導入、あるいは水換えを行ったなどの環境の変化はなかったか、何某かの病気の兆候はないか・・・こういった他の原因を潰していき、それでもなお回復が見込まれないときは寄生虫を疑いましょう。
また、寄生虫が原因のときはフンに異常が見られることもあります。
しかし、残念ながら寄生虫に対して有効な治療法はありません。
できることは隔離して塩浴をさせてあげることくらいです。
塩浴はグッピーの浸透圧調整を助けるので負担を減らすことはできますが、寄生虫を死滅させることはできません。
有効な治療法の少ない寄生虫ですが、日頃から水のメンテナンスをしっかり行っていれば予防できます。
今回挙げたグッピーが暴れる3つの原因は全て環境に由来するものなので、どれか一つに対応するのではなく、全ての原因を潰すようにグッピーを飼育してあげましょう。