スペースや音の問題から、ポンプなしでグッピーを飼いたいと考えている人もいると思います。
ポンプなしでもグッピーを飼うことはできますが、そのためには以下の3点を押えておきましょう。
1.ポンプの役割について知る
ポンプなしで飼育するのに、ポンプの役割について知る必要があるのか?
そう思う方もいるかもしれませんが、ポンプの役割を知ることによって、ポンプなし環境では何をしたら良くて、何をしてはいけないのかが直感的に分かるようになります。
ポンプの役割は大きく分けると次の2つになります。
1.水中に酸素を取り入れる
2.気泡で水を動かす
どちらも重要な役割ですが、環境によってはなくても良かったり、別のもので代用できたりします。
2.ポンプなしで酸素を取り入れる方法
ポンプなしで酸素を取り入れるとなれば、水草の働きに期待をかける人もいるかもしれませんが、実は水草ではそれほど酸素を取り込むことはできません。
水草は光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を排出してくれますが、光のない夜間は逆に酸素を吸収して二酸化炭素を排出しているのです。
そのため、光や二酸化炭素の十分でない水中では水草の働きにあまり期待できないのです。
最も酸素を取り入れる部分は空気と接している水面で、ここから水中へ少しずつ酸素が出入りします。
万が一、水面ピッタリに蓋をしてしまうと水面から入り込む酸素が激減してしまうので、水面の上に十分な空間を作ってから蓋をするようにしてください。
3.ポンプなしで水を動かす
水槽内の水が動くことで、温度や酸素、バクテリアなど様々な要素が水槽内に均一に広がるようになります。
普段はグッピーが泳いでいたり、水換えや蒸発した水を補うために水足しを行うのでそれほど極端に傾くことはあまりないでしょう。
しかし、冬場などはヒーターの使用により、水温に偏りが生まれやすいので、定期的にゆっくりと水を動かすようにしましょう。
グッピーは強い水流によってヒレが裂けてしまったりするので、水換えや足し水のときは衝撃でグッピーが傷つかないように注意してください。
ポンプありのときも、ポンプなしのときも、グッピーを飼育するためには日頃からの観察と些細な異変に気付く注意力が必要不可欠です。
特にポンプなしのときは酸素不足の懸念も大きいので、しっかりと一匹一匹を観察するためにも、水槽内が過密気味になるほどのグッピーを飼育しないよう心掛けてください。