ブルーグラスの飼育・繁殖方法

guppy
グッピーはその華麗な見た目と容易に飼育、繁殖が行えるということで人気の熱帯魚です。

中でも、ブルーグラスはその見た目の美しさから数あるグッピーの中でも非常に人気の高い種類です。

鋭く輝くシルバーとブルーの体は水晶を髣髴とさせ、体よりも大きな尾ひれには黒の水玉模様が美しく浮かび上がり、まるでクジャクのようです。

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ブルーグラスの飼育方法! 混泳・水温・餌などについて

容易に飼育と繁殖ができるブルーグラスですが、水を張った水槽に放置していて増える、ということはありません。

魚の数に応じて十分な大きさの水槽を用意し、水温は20度~26度を保つようにしましょう。

水質は中性でも飼育可能ですが、弱アルカリ性の方が好ましいです。

餌はグッピー用のもので必要な栄養を含んでいるので大丈夫ですが、水面に浮いている時間が長いほど、よく食べてくれるのでフレーク状のものがお勧めです。

また、フレーク状のエサは腐りにくく水を汚しにくいという利点もあります。

エサに天然色素のカロテノイドが含まれていると、特有の鮮明な色彩を保ちやすく、また繁殖したときに次世代に色が発現されやすくなります。

常に泳いでいることからも分かる通り、グッピーはエネルギー消費率の高い生き物です。

反面、エサを食い溜めしておくことはできないので、一度に多量のエサをあげるのではなく、必要な量だけを与えるようにしましょう。

エサやりの目安としては一日に一回ないし二回が適当です。

しかし、数や混泳させている別種の水生生物によって、適当なエサの量というものは異なるため、日々の様子を見ながら与えるようにしてください。

中には、お腹が空いているわけでもないのにエサを食べてしまうものもいます。

そういう場合、消化しきれずあとになって吐き出していたり、無理やり消化したために内臓へ負担がかかって短命になってしまったりするので、エサのやり過ぎには十分注意して飼育してください。

成長したブルーグラスの体長は約3~5cmです。

そのため、ブルーグラスと混泳できる水生生物としては、同程度の大きさの熱帯魚で水質が弱アルカリ性で生息できる種類が好ましいでしょう。

ただし、攻撃性の高い生物はブルーグラスのヒレや体を傷つけてしまう恐れがあるので、水槽の掃除屋として名高いオトシンクルスなど、穏やかな種類を選びましょう。

一方、ビーシュリンプなどの小さなエビはブルーグラスに食べられてしまうので混泳させないでください。

ブルーグラスの繁殖・遺伝について

鮮やかな青い尾ヒレと黒点が特徴的なブルーグラスですが、同じブルーグラスのオスとメスで繁殖させても、その子供が全てブルーグラスになるわけではありません。

同じブルーグラスの子供が生まれる確率は50%で、あとはレッドグラスとブラオと呼ばれる品種がそれぞれ25%ずつの確率で生まれます。

これはブルーグラスが不完全優性によって発現しているためです。

実はブルーグラスには体色を青にするための遺伝子がありません。

その代わり、体色が赤になる遺伝子Rと赤にならない遺伝子rを一つずつ持っています。

ご存知の通り、交配ではオスとメスから遺伝子が半分ずつ次世代へ引き継がれるので、ブルーグラスのオス(Rr)とブルーグラスのメス(Rr)の交配ではRRが1匹、Rrが2匹、rrが一匹生まれることになります。

見た目の美しいブルーグラスを繁殖させたい、あるいはより鮮烈なブルーグラスを生み出したい、という場合には、このような遺伝的背景についても知っておくとよいでしょう。

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