グッピーに限らず水生生物を飼うときには一緒に水草もいれてあげるというのが半ば常識のようになっていますが、実は水草なしでも飼えるって知っていましたか?
水草なしの場合はどのように飼えばいいのか、メリット、デメリットと併せて見ていきましょう。
水質管理について
底砂や水草なしの、いわゆるベアタンクの場合の圧倒的メリットは掃除が楽なことです。
魚たちの排泄物や食べ残しといったゴミが目に見えて分かるので、必要な時に最小限の手間と時間で掃除ができます。
反面、底砂がないことによる水質の弱酸性化、水草がないことによる水質の悪化が起こりやすいので水草を入れるときよりも浄化能力の高いフィルターを取り付けるようにしましょう。
水換えによるphへの影響は小さいですが、物理的にゴミを排除することは効果的ですので、しっかり水合わせをした上で小まめに水換えするのもよいです。
避難場所について
グッピーの水槽に水草を入れる一番の理由は避難場所を作ることだと思います。
特に稚魚など体の小さい魚にとって身を隠す場所がないことは、食べられたり、つつかれたショックで死んでしまったりする危険が増します。
また、グッピー同士や他の生き物にとっても視線を遮るものがあるだけでストレスが少なくなります。
しかし、岩や流木などを水槽に入れることでも避難場所は作れるので、必ず水草でなければいけないわけではありません。
見た目がキレイだからと、ショップで見かけた水草を入れてしまうと、グッピーと環境が合わなかったせいで枯れたり、水草の葉が硬くてグッピーを傷つけてしまったりと、相互にとって害になってしまうこともあるのです。
レイアウトについて
水草水槽に代表されるように、水草のある水槽はそれだけで華やかな見た目になります。
青々と茂る様々な種類の水草をうまく育てることができたなら、その水槽の魅力は格段に上がりことは間違いありません。
しかし、それを作り上げ、維持することはなかなか困難です。
水草も生き物ですから、成長もすれば、元気がなくなって枯れてしまったりもします。
枯れた水草が水中に溶けてしまうと、水質が悪化して他の生物へ悪影響を与えてしまうのです。
水草なしでも水質や水温さえ適当であればグッピーを買うことはできるので、グッピーに合った水草や水草のトリミングの仕方、水槽の大きさに合わせた水草の量など、水草に関する基礎知識を身に着けたあとで水草を導入してみてはいかがでしょうか。
自分の知識に合わせた育て方をすることで、ミスなく水槽をグレードアップすることができるようになります。