グッピーの赤ちゃんの誕生はいつ見ても嬉しいものです。
特に初めてとなれば感動や喜びは言葉に尽くせない程ですが、同時に未経験であるがゆえに不安や疑問もたくさんわき上がります。
例えば、グッピーの出産時間は朝昼夜のいつが多いのか?
一匹の稚魚が産まれるのにどれくらい時間がかかるのか?
複数回に分けて生むこともあるっていうけど、全ての稚魚が産まれるのにかかる時間は?
・・・など、出産だけでなくグッピーの飼育は常に疑問と学習の繰り返しです。
あらかじめ疑問を解消しておけば、いざというときに素早く、余裕をもって対処することができるので疑問に思うことがあれば調べるようにしましょう。
稚魚の産まれやすい時間帯
グッピーの出産時間帯に明確な偏りはありません。
時間帯よりは、周囲に人がいなくなり、静かになった状況で出産が始まることが多いです。
そのため、室内で飼育されているグッピーなら人が寝静まった夜~朝方にかけて出産する可能性が高いですが、昼間に家が無人になるというのなら昼に出産する可能性も十分あります。
稚魚の生存確率を上げるため、出産の近くなった母グッピーは本能的に危険が少なく落ち着いて出産できる状況を求めて水槽内を泳ぎ回ったりじっとしたり、オスや他のグッピーを追い払うように動きます。
そのような様子を見かけたら、水槽の中に水草を増やすか、産卵箱に移すなどして出産を促してあげるとよいでしょう。
一匹の稚魚にかかる出産時間
これも明確な決まりや法則は見られず、五分以上も稚魚の頭がメスのお尻から出ている状態のまま出産が滞ることもあれば、母親がヒレを動かして方向転換した瞬間にスルリと生まれていることもあります。
通常、稚魚は頭から生まれてくるのですが、ときには尻尾から生まれてしまう「逆子」状態の仔がいます。
稚魚の体がメスの総排泄口に対して大きい場合に見受けられ、最悪の場合は稚魚が詰まってしまい、そのまま母グッピーごと死んでしまうこともあります。
これを防ぐためには、体の小さなメスやアルビノといった体の弱い種類のグッピーが出産するときには、できるだけ落ちついた環境で出産に専念できるよう気を配ってあげるとよいでしょう。
全ての稚魚にかかる出産時間
メスが全ての稚魚を産み終えるまでにかかる時間は数時間~半日です。
数日間に分かれて出産することもありますが、あまり長時間メスを産卵箱に隔離しておくとストレスによって体長を崩してしまうので、様子を見て、問題なく泳ぎ回れるようなら産卵箱から出してもよいでしょう。
出産を終えても、メスのお腹の中には次の出産で使う卵が準備されているので、それほどお腹は凹みません。
出産後は25~30日の周期で繰り返し稚魚を産むようになるので、一度目の出産を終えたあとからは次の出産予定日が把握しやすくなります。
よく言われるように、グッピーは環境さえ整っていれば特別手を加えなくても次々と稚魚が産まれて数が増えていきます。
あまり神経質になり過ぎず、常に余裕をもってグッピーと向き合うことが上手く繁殖、飼育させるコツです。