グッピーが妊娠し、そして待望の稚魚の誕生・・・!
しかし生まれてきたのは、たった7匹。
あれ? こんなもの?
そう疑問に思った方もいるのではないでしょうか?
または、稚魚がぞろぞろ生まれてしまい、気づくと水槽がグッピーでいっぱいに・・・そうなってしまった方もいると思います。
果たしてグッピーは一度の出産で何匹くらいの稚魚を産むのでしょうか?
生まれる数は不均等!
何匹生まれるかはメスグッピーのお腹の大きさや出産経験、飼育環境によって大きく変わります。
一般的に初産だと数は少なく、10匹以下であることが多いです。
経験を重ねるにつれて数は増えていき、20~50匹程度を一度に出産するようになります。
何匹出産するか正確には分からない!?
出産後のメスのお腹の中には、まだ生まれていない稚魚や、交配でオスからもらった精子が残っています。
そのため、出産してからオスと交配をさせていないはずのメスが知らない間に妊娠していたり、稚魚を産んでいたりすることもあるのです。
一度の交配で3、4回出産できるだけの精子をお腹の中に留めておくと言われており、1匹を長期間完全隔離して稚魚の数を確認するのでなければ、一度の交配でメスが何匹出産したかを正確に知ることは難しいでしょう。
出産数が極端に少ないときは要注意!
もしもグッピーの出産で3、4匹しか稚魚を確認できない場合は稚魚が親に食べられてしまっている可能性が高いです。
通常であれば親と同じ水槽で混泳していても、少なくとも数匹が生き残り、次の世代へと命を繋げていきます。
出産の翌日ですでに数匹しか確認できない、あるいは、いつの間にか稚魚がいなくなってしまっているというときは水草を増やすなどして稚魚が生き残りやすくなる工夫をしましょう。
稚魚が大きくなるまで別水槽で育てることも効果的ですが、複数の水槽が必要となる上にグッピーの数が増えすぎてしまう恐れもあるのでスペースなどに余裕のない方は、1つの水槽での飼育がメインになると思います。
生存競争に任せて稚魚が減っていくのをただ眺めるというのは残酷なことのように思われますが、生まれてきた稚魚を全て育てるというのは不可能です。
あらかじめ生まれてくる稚魚の数を予想し、水槽のスペースや餌、掃除のサイクルなど、現実的に飼育できるかどうかを考えておくことがヒトにとっても、グッピーにとっても一番良い飼い方になるでしょう。