穏和なグッピーたちですが、ときには追い回しや突っつきをすることもあります。
何気なく見かける光景ですが、メスがオスを追いかけるとなると少し気になりますよね?
メスがオスを追いかけるのにはどういう理由があるのでしょうか?
パターン1.オスを追いかけるメスのお腹が膨らんでいる
お腹の膨らんだメスがオスを追いかける場合は、そのメスが妊娠している可能性があります。
特に、妊娠中のグッピーのメスがオスを追いかける仕草は出産が近くなったときに見られることが多いのでメスを隔離、あるいは稚魚が産まれても大丈夫なように、身を隠せる障害物を作ってあげるとよいでしょう。
オスのヒレがボロボロになっていたり、極端にメスを怖がったりするような様子がなければ問題ありません。
パターン2.メスが複数のオスを追いかけている
生まれつき気性の荒いメスは、オスや他の魚を追いかけたり突っついたりします。
お腹が膨らんでいないメスがオスを追いかけるときは生来の気性か、環境的要因によってメスの方が立場が優勢になっていると考えられます。
環境的要因とは体の大きさや先住権などです。
グッピーは卵胎生という性質上、どうしてもメスの方が体が大きくなりがちです。
先住権とは、先にその水槽に入っていたものが優位になるという働きで、それまで大人しかったメスが、後から追加されたオスにだけ追いかけを行ったりするときは、この先住権が原因であると考えられます。
このパターンで被害が軽微なうちは、水槽の中のグッピーの数を増やすと良いでしょう。
オスグッピーの数が増えることで被害が分散されたり、自分より体の大きなメスや数そのものによってメスが牽制されてオスを追いかけることが少なくなります。
但し、被害にあっているオスのヒレが傷ついていたり、メスを怖がって水槽の底や隅でじっとしているのなら、次の対処方法を試してみてください。
パターン3.オスのヒレが傷ついていたり・メスを怖がっている
題目のようにグッピーがなっているときは過大なストレスによって衰弱しているかもしれません。
ヒレの傷口から水中の常駐細菌が体に入り込み、尾腐れ病などの病気になってしまう危険もあるので早急に対処しましょう。
このパターンの対処には先住権を利用すると良いです。
一時的にメスを水槽から出し、しばらくして水槽に戻すことでメスの優位を弱めます。
水槽のスペースに余裕があれば、グッピーや他の生物を追加するのも良いでしょう。
オスの衰弱が著しい場合は塩浴などで体力を回復してあげましょう。
グッピーのメスがオスを追いかけることは一時的の場合が多く、パターン3のように明らかな被害が出るまで悪くなることは殆どありません。
しかし、パターン1のように一時的に発生することは珍しくないので、いつも同じグッピーが特定のオスを追いかけていないかどうか、注意して見てあげましょう。