どんな生物にも睡眠は必要です。
では、グッピーはいつ頃、どんな寝方で、どれくらいの睡眠をとっているのでしょうか。
グッピーの寝方
グッピーが水槽の底や水草の近く、流木の影などでじっとしていたら、それがグッピーの寝方です。
まぶたがないので当然、目は開いたままですが、浅い眠りの中で一日の疲れを癒しています。
眠りが浅いのでちょっとした物音や水流などで目を覚まし、何事も起こらなければまた眠ります。
これを数分~数時間繰り返すのがグッピーの寝方です。
このとき、気をつけたいのは病気、あるいは体調不良が原因で底の方でじっとしているときとの区別です。
一日のうち大半を底でじっとして過ごしているようなら、眠っているのではなく、体が弱っていると考えられるので水換えをしたり、隔離して塩浴、薬浴をしてあげましょう。
グッピーの寝る時間帯
グッピーが眠るのは、周りが暗くなり、静かになってからです。
そのため、多くはヒトと同じように夜の間に寝ているのですが、睡眠が足りなければ明るい昼間にも眠ります。
水槽にライトを付けているという方は、グッピーの睡眠を妨げないよう、眠る前にはライトを消してあげるようにしましょう。
このとき、毎日同じ時間にライトを消灯することが重要です。
人力では難しいという場合は、プログラムタイマーなどを利用するとよいでしょう。
規則正しい消灯はグッピーの生活リズムの整調に繋がり、ひいては健康と長寿へと結びつきます。
グッピーの睡眠不足
飼育者の不規則な生活はグッピーにも悪影響を与えます。
仕事などの都合上、どうしても規則的な生活を続けられない場合はグッピーの水槽をリビングなどから、できるだけ人の出入りが少ない部屋、場所へと移してあげましょう。
睡眠不足のグッピーは泳ぎ方に元気がなかったり、昼間でも頻繁に底でじっとしていたり、体の色が薄くなったりします。
この状態が長期間続くと、常駐細菌への抵抗力が落ちて病気になってしまうので注意しましょう。
また、混泳魚が原因でグッピーが寝不足になってしまうこともあります。
グッピーの眠る時間帯に行動する夜行性のホルスタイン・タティアなどはグッピーの睡眠を妨げてしまうので混泳させない方がよいでしょう。
多少の水質悪化にも負けないグッピーですが、それもひとえに日頃の正しい生活があってこそです。
正しい生活リズムを維持して、元気で病気知らずなグッピーたちを育てましょう。