グッピーの背中がへの字に曲がっていたら要注意です!
正常なグッピーであればまっすぐ伸びているはずの背中が曲がっているということは、それだけ内臓への圧もかかっているということです。
早急に対処しなければグッピーが力尽きてしまうこともあるので注意しましょう。
背中がへの字に曲がってしまう原因は様々ですので的確に原因を見極めて正しく対処することが肝要です。
原因1.老衰
ヒトも年をとったら背中が曲がるように、グッピーも加齢とともに腰回りの筋力が弱ってへの字に曲がってしまうことがあります。
グッピーの寿命が1、2年であることを考えれば8ヶ月以降のグッピー単体に見受けられる背曲がりは老衰が原因と言えるでしょう。
また、尾ヒレの大きい種類のグッピーにもこの背中がへの字に曲がる現象が見られます。
こちらはやや若いうちから背中が曲がってしまうこともありますが、それ以外におかしな挙動が見当たらなければ問題ありません。
原因2.病気
背中が曲がっているグッピーを見つけたら真っ先に思い浮かぶのが「病気」ではないでしょうか。
病気による栄養不足や細菌感染による体力の低下が背中の曲がりを引き起こしてしまいます。
もしもグッピーの体の色が褪せていたり、表面に斑点が見られたり、フンの形や色が普段と変わっていたり、ご飯を食べなくなっていたりするグッピーが1匹以上いるのなら、まずは隔離して様子を伺った方がよいでしょう。
その他の所見などから病気が特定できれば専用の治療薬による薬浴を、病気が特定できなくても、何らかの原因で体調不良が疑われるときには0.5%塩浴をしてみましょう。
同時に水質をチェックして環境を見直すとよいです。
病気の原因の殆どが、鮮度と質の悪い餌や水の弱酸性化、掃除不足による常駐細菌の増殖です。
こまめに水換えを行っていても底砂の間や下方にはヘドロのようなゴミが溜まっているものです。
水作プロホースなどを使ってキレイにしましょう。
また、水換えやフィルターの掃除直後にもグッピーが体調を崩して病気になってしまうことがあります。
水換え、掃除の前後で水質が変化しないよう細心の注意を払いましょう。
原因3.出産
出産によって腰が曲がってしまうこともあります。
グッピーのメスの中には出産時の力みによって腰がへの字に曲がってしまうものもいるのです。
これは生まれつき体が細かったり、骨が弱かったりするメスに見られ、曲がり具合が軽度であれば回復も見込めますが、元に戻らないこともあります。
そういったメスが、出産するときに稚魚をうまく出せないで稚魚が奇形になったり、稚魚が詰まったりすることもあるので繁殖には参加させない方が良いでしょう。
その他にも、遺伝や外傷などグッピーの腰がへの字になってしまう原因は色々あります。
への字に曲がったことが原因で病気になってしまうこともあるので、早めに見つけて対処するようにしましょう。