グッピーの数を調整するため、オスとメスを分けて飼育することは有効な方法です。
そのためにはできるだけ早い段階で雄雌を見分けなければいけませんが、生まれたばかりの頃は体が小さく、特徴もはっきりしていないので雄雌を見分けることは困難です。
しかし、グッピーの飼育が初めてという初心者の方でも簡単にできる雄雌見分け方のポイントがありますので、それを目印に雄雌を見分けてみてください。
ポイント1、メスの妊娠点
ポイントのご紹介の前にまず、知っておいてもらいたいのはグッピーがいつ生殖能力を持つのか、ということです。
いくら性別を見分けられるようになっても、稚魚のオスとメスが交尾をしたあとに見分けたのでは意味がありませんから、オスとメスの隔離は必ず生殖能力を持つ前に行ってください。
グッピーの稚魚の場合、生まれてから1ヶ月半経過した頃から生殖能力を持つようになります。
稚魚の飼育に失敗して体が小さいままだと、そもそも子供を産むことができないので数ヶ月経っても繁殖能力を持ちませんが、飼育に問題がない場合は、生まれて1ヶ月半で交尾し、2ヶ月~3ヶ月の間に稚魚を出産するようになります。
雄雌見分け方の最も簡単なポイントはメスの妊娠点です。
メスのお腹にある黒い模様で生後1ヶ月近くなると、ちょうど尻ビレの付け根あたりにこの点が見えるようになります。
ポイント2.ヒレの形
背ビレ、尾ビレ、尻ビレと3つあるヒレも雄雌見分け方のポイントの1つです。
オスはヒレが大きく背ビレや尻ビレは尖りぎみで長いのですが、メスはヒレが短く丸みを帯びています。
オスの尻ビレは成長に合わせてゴノポディウムという生殖器になるので、特に尻ビレでの見分けがしやすいでしょう。
ポイント3.体の形や色
色とりどりなことで有名なグッピーですが、華やかなオスに比べてメスはメダカのように地味なこともあります。
グッピーの遺伝子の中にはオスにしか遺伝されないものもあり、そのため色模様がオスにしか現れないこともあるのです。
コブラやメタルなどがこの遺伝子に当たり、メスには模様が表れません。
これを利用した雄雌見分け方もあるのですが、メスにも模様が表れるタキシードなどではこの方法は使えません。
その場合は上の2つのポイントと、体の大きさや形を見て雄雌を見分けましょう。
メスは全体的に体が丸く、腹部が大きいです。
また、体の大きさに個体差の出やすい稚魚のときはあまり参考にできませんが、産仔するメスはオスに比べて体が大きいので成魚なら一目で見分けることができます。
これら3つのポイントを併せて稚魚と向き合えば、グッピーの性別をほとんど間違いなく見分けることができるでしょう。
予想外の繁殖で既存のグッピーが脅かされないよう、しっかりとオスとメスを分けて飼育し、楽しいグッピーライフを送りましょう。