性格の穏和なグッピーは基本的にはケンカをしません。
しかし、とある劣悪な環境におかれるとグッピーたちでもケンカをしてしまいます。
さらにグッピーたちがケンカをすることで恐ろしい事態へと繋がることもあるので、長期間ケンカが続くようであれば必ず対策をとるようにしましょう。
グッピーがケンカをする原因
グッピーたちの長期間続くケンカの原因は仲違い・・・ではなく水槽の大きさに対してグッピーの数が多い過密環境が理由であることが多いです。
水草や流木、岩などの隠れ場所がなければケンカは激化してしまい、弱いグッピーの尾がかじられたり、切れたりしてしまいます。
つまり、グッピーたちがケンカをしているときは「水槽が狭くて生き苦しい」というサインなのです。
まれに水槽へ新しいグッピーを入れるたときに、そのグッピーがいじめられることがありますが、水槽に十分な広さと隠れ場所があれば長くても数週間のうちには落ち着くのですぐに行動を起こす必要はありません。
しっかりと観察して様子をうかがっておきましょう。
ケンカへの対処法
ケンカへの対処法として手軽に行えるのは次の2つです。
1つは水草、流木などを入れて隠れ場所を増やすこと。
もう1つは水槽をより大きなものへ交換することです。
他にも別種の熱帯魚を入れるという方法もありますが、すでに過密環境となっている水槽へさらに生物を入れることはあまりおすすめできません。
やはり根本的な解決である水槽の交換が一番良いのですが、水槽の個数を増やしてグッピーたちを分けるのも効果的です。
ケンカから始まる恐ろしい事態
グッピーのケンカは一方的な追い回しやツンツンつつくことが大半で、ケンカというよりはいじめと言う方が表現としては近いのかもしれません。
これによって被害に遭っているグッピーの体はどんどん傷ついていき、最も被害が分かりやすい欠損した尾びれを見て「もしかして尾腐れ病にかかったのかな?」と誤解する飼育者もいることでしょう。
実はこれ、半分正解と言えて、傷ついたグッピーは体力も落ちていて病気にかかりやすくなっています。
そこへ水環境が悪くなっているという要因が重なると、懸念していた尾腐れ病やグッピーエイズなどの病気が発生し、やがて水槽全体へ病原菌が蔓延してしまうという恐ろしい事態になりかねないのです。
グッピーたちのためにも適切な大きさの水槽で飼育し、適度に隠れることのできる場所を作ることはもちろん、水質管理と維持も怠らないようにしましょう。