ニジメダカとも呼ばれるほど色彩豊かなグッピーですが、優秀な繁殖能力が災いして飼いきれないほど増えてしまうこともあります。
これを防ぐため、オスだけ飼育したい! そう思っている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、オスだけ飼育するときのメリット、デメリットについてご紹介していきたいと思います。
1.好きなときに好きなグッピーを飼える
オスとメスを両方飼育して繁殖させるとき、普通は一種のグッピーのみを水槽に入れます。
こうしなければ複数種のグッピーがデタラメに交雑を行い、せっかくの美しい見た目が損なわれてしまうからです。
一方、オスだけのときは繁殖する心配がないので、モザイクにタキシード、コブラなど自分の好きな種類のグッピーたちを同じ水槽の中で飼うことができます。
2.オスだけの入手は難しい
繁殖しないということは、定期的に外部からオスだけを入手する必要があります。
しかし、グッピーはオスとメスのペアで売られていることが多く、近所の販売店で入手できなければ通信販売で買うしかなくなってしまいます。
通信販売だと長時間の輸送によってグッピーが弱っていることが多いので、水槽に入れる前には念入りに水に慣らしてあげるようにしましょう。
3.いじめ
オスだけ飼育、となるとケンカやいじめが気になる人もいると思います。
しかし、オスだけ飼育しているからケンカやいじめが頻発する、ということはないので心配ありません。
いじめが起こるタイミングとしては、新しいグッピーを導入したとき、水槽の中に一際体の小さいグッピーがいるとき、こういったときが殆どです。
ストレスがかかりすぎると病気になってしまうので、身を隠す場所を増やしてあげたり、一時的に隔離してみたりするとよいでしょう。
グッピーには、前から水槽にいるものほど優位で、後から入って来たものは劣位という先住権があります。
これを利用して、いじめる側を一時的に隔離し、水槽に戻したあとの様子を確認してみてください。
それでもなお、隔離したグッピーがいじめを行うようなら水槽を分けてしまった方がよいでしょう。
とはいえ、グッピーは様々な魚と混泳できると言われるほど温和で飼いやすい熱帯魚ですから、いじめについて頭を悩ますような事態はそうそう起こりません。
オスだけの飼育に特化することにより、手軽に美しいグッピーたちを楽しむことができるので、水槽を置くスペースがなかったり、あまり世話をする時間がとれなかったりする方に、オスだけ飼育はおすすめです。