グッピーといえば増えやすいことで有名ですが、どれくらいの間隔で、何匹くらいを産卵するものなのでしょうか?
産卵しないで出産する!
と言っておきながら何ですが、実はグッピーは産卵をしません。
他の魚のように産卵するのではなく、お腹の中で卵を孵化させて稚魚を出産します。
そのため、産卵する魚に比べて稚魚の生存率が高く、一年中出産できることもあって、増えやすい熱帯魚なのです。
出産の間隔
それでは、どれくらいの間隔で出産するのでしょうか?
一般的には25~30日の間隔で、10~50匹ほどを出産するといわれています。
出産を終えたグッピーのお腹の中ではすでに次の卵が準備されています。
グッピーのメスは複数のオスの精子をそれぞれより分けてお腹の中に保存しておくことができるので、交尾をしなくても卵を受精させることができます。
このため、25~30日の間隔はほとんど崩れることはありません。
お腹が大きい状態のまま、なかなか出産しないようなら、水換えをしたりして刺激を与えるとよいです。
出産していないと思っていても知らない間に稚魚が産まれていて、親グッピーに食べられてしまいっていることもあるので、頻繁に様子を確認するようにしましょう。
出産の周期を知っておくと良いこと
出産の間隔が分かっていると、あらかじめメスを産卵箱に移したり、移さないときも水草を増やしてあげたりすることができます。
また、病気との見分けをするためにも出産周期の把握は役立ちます。
出産が近くなったグッピーは普段とは違う、変わった行動をとります。
底の方でじっとしていたり、水面近くをただよったり、急に泳ぎ出したかと思えば後退したり、他の魚を追い払うような仕草を見せたり、とにかく落ち着きがありません。
お腹の大きなグッピーにこのような行動が見られたら稚魚を守る準備をするとよいでしょう。
落ち着いた環境での出産は母グッピーのためにも稚魚のためにもなります。
上手く稚魚を産ませることができれば、次回以降の出産もうまくいきやすく、稚魚の段階で隔離していれば頻繁に餌を与えやすくなるので育てやすいです。
出産直後は最もグッピーが死にやすい時期といわれています。
水槽内に新たに産まれるグッピーが泳ぎ回れるだけの十分なスペースがないのであれば、食べられたりいじめられたりしないよう、稚魚のうちは別水槽で隔離して育てた方がよいでしょう。