せっかくグッピーを産卵箱へ移したのに数日たっても稚魚が産まれない・・・・・・。
そんな困った状況に陥ったときにはこれから紹介する3つのことを試してみてください。
1.隔離できる日数について知る
なかなか産まれないからといって、グッピーを産卵箱に入れたままにしておくのは危険です。
狭い空間にいることは、それだけでグッピーのストレスになりますし、水の汚染も早く、グッピーが衰弱しやすくなるのです。
よほど大きな産卵箱でもない限り、隔離できる限界日数は長くても3日程度に止めましょう。
1日産卵箱で様子を見て、稚魚が産まれない、または、次に紹介する兆候がなければ元の水槽に戻してあげましょう。
2.出産の兆候で見極める
ただお腹が膨らんでいるだけでは出産間近かどうかの判断はできません。
メスの肛門付近に稚魚の目が透けて見えることも多いので、そういったことで明らかに妊娠であることを確認し、以下の点について気をつけて見てください。
・肛門付近がぷくりと膨らんでいる。
・落ち着かない様子で水槽の中を行きつ戻りつする。
・オスがいる環境下だとオスに追いかけられたり、お尻をつつかれたりしている。
これらの兆候が見られたら、出産が近い可能性が高いので産卵箱に移してあげると良いでしょう。
3.一度目の出産は敢えて見送る
グッピーは一度の交尾で3、4回出産することができます。
一度出産すると次回の出産は約30日後となりますので目星も付けやすくなるのです。
予想の難しい初産にはそれほど神経質にならないで、水槽内で稚魚が産まれているのを見つけてから母体と稚魚の隔離に取り組まれてはいかがでしょうか。
飼育者の労力もグッと少なくなり、気持ちに余裕を持てるようになりますし、グッピーにとっても最低限の移動と隔離時間で済むので負担が減ります。
デメリットとしては落ち着かない環境のため出産がし辛くなるメスもいますが、そんなときは水換えをしてあげると、それが刺激となって出産を促します。
お腹が膨らんでかなりの日数が経過しているのにも拘らず稚魚が産まれないという場合は何らかの異常事態が発生している可能性があります。
可能性としては、腹水病などの病気によってお腹が膨らんでいる。
稚魚が未発達のため、産むことができずにお腹の中で詰まっている。
母体の排出口が先天的に小さく、出産が困難である。
といった要因が考えられます。
病気の場合は治療で回復できますが、それ以外の場合は処置が難しいです。
体の小さなメスや、体力のないメスは繁殖に参加させないようにして、事前策でこのような事態を予防すると良いでしょう。