グッピーが底でじっとしていて動かないからといって、必ずしも病気であるとは限りません。
多くは底に沈んで休憩をとっているだけで問題はないのですが、状況や休息の仕方によってはグッピーからのSOSが潜んでいる可能性があります。
これからご紹介するポイントを元に、ただ休んでいるだけなのか、それとも衰弱しているのか、的確に見抜いてケアしてあげましょう。
原因1.睡眠をとっている
グッピーは周囲が暗く、物静かな時間帯に眠ります。
水槽用のライトなどで時間を故意にズラしていない限りは夜がこれに該当し、底にいて動かなかったり、水草の中に隠れたりして睡眠をとります。
普段の睡眠時間帯にグッピーが底にいる分には問題ありませんが、普段は活動している時間帯に眠っている場合はグッピーが睡眠不足の可能性があります。
睡眠時間が不足していないか、グッピーの眠りを妨げる物音、振動はないか、夜行性の熱帯魚と混泳してしまっていないか確認してみましょう。
睡眠不足となる要素がないのにグッピーが底で動かないでいるときには以下の原因が考えられます。
原因2.衰弱している
衰弱したグッピーは体の色の発色が悪くなり、反応も鈍くなりがちです。
病気、寄生虫の罹患も原因として考えられ、底で動かないでいたかと思えば暴れるように泳ぎ回ったり、後ろ向きに泳いだり、真っ直ぐな姿勢を維持できず蛇行するように泳いだりします。
単に衰弱しているだけなら塩浴を、病気にかかっているのなら薬浴をして回復を試みましょう。
衰弱と病気との見分けは外見に斑点やヒレの欠損といった異常はないか、フンの色が白かったり、未消化物が混じっていないか、などで区別することができます。
衰弱、病気、寄生虫・・・いずれの場合も水が汚れていることが原因の殆どですので試薬での状態チェックや水換え、水槽の掃除をして環境改善と予防に取り組みましょう。
病気のグッピーを隔離して被害を拡大させないことも重要です。
原因3.環境に慣れていない
飼い始めたばかりで環境に慣れていないグッピーが様子をうかがうために底でじっとしていることもあります。
飼い始めはグッピーが体調を崩しやすくなるので弱っていないか、また、執拗に追いかけられていないか注意して観察しましょう。
水槽に慣れてくれば徐々に他のグッピーと同じように泳ぐはずです。
グッピーは丈夫で飼いやすいですが、一度健康を損なうと回復は容易ではありません。
毎日の餌やりや定期的な水換えをしっかりと必要なだけ行い、グッピーの健康を維持しましょう。