色鮮やかな細かい模様が特徴のグッピーですが、単色の種類もあるのです。
その中でも人気があるのが、全身が赤色の「フルレッド」と呼ばれる種類です。
単色だと華やかさに欠けるような気もしますが、そうではありません。
フルレッドの真紅とも呼べるほどの濃い赤色は、ボディだけではなく、尾びれや背びれにまで至っています。
その赤色をゆらゆらと優雅に揺らしながら泳ぐ様子は、大きな水槽の中でも独特の存在感を示し、それがフルレッドの高い人気となっています。
フルレッドとは?
「フルレッド」とはボディが赤色であることの総称として呼ばれています。
元々は、日本で飼育人気の高い赤色のアルビノレッドテールもフルレッドとも呼ばれてもいました。
しかし、どうもこの頃はそれよりも赤色の濃い個体の事を区別するために、フルレッドと呼ばれることが多くあります。
それらはアジア産やアメリカ産の個体を元に繁殖された品種であり、それらが主にフルレッドと呼ばれています。
また、アルビノ(色素欠乏)の影響で目まで赤い個体は、真紅の目を意味するR.R.E.A(Real Red Eye Albino)フルレッドと呼ばれていて、高い人気を誇ります。
最近ではドイツ産のジャーマンフルレッドという品種も見かけます。
フルレッドの飼育方法!混泳・水温・餌など
フルレッドはグッピーの品種の一つなので、通常のグッピーの飼育方法に則して飼って下さい。
水温は25℃にサーモスタットで調整し、エアー、ろ過器を設置して下さい。
餌に関しては通常の人工飼料でも良いのですが、時々は生き餌をあげた方が栄養状態も良くなります。
特にRREAフルレッドはアルビノ種特有の弱い品種であり、視力も弱いとされているのでそれを補うためにも、シュリンプなどをあげると良いでしょう。
他の魚との混泳も、通常のフルブレッドならばグッピーに適した種であれば問題ないのですが、やはりRREAフルブレッドに関しては避けた方が良いです。
フルレッドはその真紅の個体がひらひらと泳ぐ姿が美しいです。
水草を入れた水槽の中に何匹ものフルレッドを入れて飼育すると、それらが赤い一つの群れになるので見応えがありますよ。
フルレッドの繁殖・遺伝
さて、フルレッドの繁殖に関してですが、ご存知の通りグッピー自体の繁殖は容易な種です。
特に何かをしなくても、飼育中気付いていたら水槽の中に小さな稚魚が何匹も泳いているという事がよくあります。
しかしフルレッドに関して言えば、繁殖自体に関しては難なく出来ますが、遺伝を組合せて望み通りの模様や鮮やかなフルレッドを生み出すことは非常に難しく、長い飼育経験が必要です。
しかし、思わぬ所から素晴らしい個体が生まれてきたり、そういう模様もあったのかという驚きもあったりします。
そのように計画通りにいかない所もグッピーの繁殖の面白さです。