グッピーの稚魚の育て方はデリケートなものです。
要点を押さえた育て方をしないと、体が小さいままなかなか成長しない・・・なんてこともあります。
気づいたときにはもう遅く、生後数か月経ってからのグッピーはそれほど体の大きさが変化しません。
あらかじめグッピーの成長期を知っておき、短いその時期を逃さず育ててあげることが上手な育て方の第一歩です。
目次
コツ1.グッピーの成長期を知ろう
グッピーが最も成長する時期が産まれてから一ヶ月の間です。
生後間もないこの時期にどれだけの量と質の餌を食べたかによって今後の体格が変わってきます。
何も知らないで親と同じ感覚で育てていると、三か月後には育成に慣れた人が育てた稚魚と比べて親子ほども大きさが違う、なんてこともあるのでこの時期には栄養満点の餌をたっぷりあげましょう。
では、具体的にどれくらいの回数で餌をあげればいいのかというと、決まりはありません。
あげればあげるほどいい、と言われていますので、吐き戻しや食べ残しによる水質悪化をチェックしつつ、小まめに与えるようにしましょう。
与える餌は人工飼料なら稚魚の食べやすいように細かく擦り潰してあげるとよいです。
ブラインシュリンプといった生餌は栄養豊富で食い付きもいいのでおすすめされていますが、孵化させたりと手間がかかるので毎回は難しいと思います。
生餌は水の汚れを速めるので水換えの前に与えると手間が少なくて済むでしょう。
コツ2.稚魚の育ちやすい環境を知ろう
稚魚を育成する環境は基本的には親グッピーと同じで大丈夫です。
早く稚魚を大きくしたい場合は水温を高めにするとよいです。
水草などの障害物を作って休憩場所を作っておくとストレス予防になります。
葉の硬い水草はグッピーの体を傷つけてしまう恐れがあるので注意しましょう。
コツ3.親と合流させるタイミングについて知ろう
目安は親と比べて半分~同じくらいの大きさに育ったときです。
それくらいの大きさがあれば親に食べられたり、追いかけ回されたりする恐れが少ないので、安心して合流させることができます。
同じように育てていても、成長の度合いには個体差があります。
早く大きくなった稚魚が小さい稚魚をいじめてしまうこともあるので、十分な大きさに育った稚魚から親グッピーと合流させていくとよいでしょう。
これら3つのコツを押さえた育て方をしていけば初期育成で失敗する可能性は低くなります。
元気なグッピーの成長は次世代の健康にも繋がっていくことなので、出産や稚魚の育成には特に力を入れてあげてください。