グッピーの産卵箱を自作する上で、最もよく使われる素材といえばペットボトルでしょう。
入手しやすく加工もしやすい、透明なので中も良く見える、と三拍子揃ったこの素材を使った産卵箱の作り方を3パターン紹介していきたいと思います。
パターン1.カスタム率30%! 仕掛けで隔離式
最もオーソドックスなのがこのパターンなのではないでしょうか。
用意するのは空のペットボトルと切断用のハサミやカッター、穴あけ用にキリもあるとよいです。
作り方は至って簡単で、ペットボトルを横半分に切り分け、飲み口側を逆さにして底側に入れ込み、水を循環させるために側面にキリで穴を開けるだけです。
グッピーの稚魚は身を隠す所を求めて下へ下へと泳ぐ習性があるので、それを利用して稚魚を親と隔離することができます。
同様の仕掛けは川や海などで魚を捕まえるときにも使われるので、ご存知の方もいたかもしれません。
水槽の壁に張り付けたりして使うので、使用するペットボトルは四角型の2Lのものがよいでしょう。
非常に手軽に作れて使い勝手が良いのですが、飲み口の穴を親がすり抜けてしまうことがあるので注意が必要です。
パターン2.カスタム率60%! 隠れ身式
次に紹介するのも手軽な産卵箱です。
ペットボトルの底を切り離し、飲み口のキャップは閉めたまま逆様にして中に石や水草を入れます。
この石や水草に稚魚が隠れて親と隔離されるというわけです。
稚魚の移しかえが難しいという不利点もありますが、入れる水草などの工夫次第では華やかなレイアウトにすることもできます。
パターン3.カスタム率95%! ペットボトル+α
ペットボトルに100円ショップなどで購入した透明プラケースなどを取り付けるタイプの自作産卵箱もあります。
工夫次第では市販の産卵箱に劣らない機能を持たせることができるばかりか、水槽の大きさや収容するグッピーの数に合わせてサイズや形を調整することができます。
難点はそれなりに技術と資材が必要なことでしょうか。
ここまでするなら買った方が早いという意見も出てきそうですが、自由に想像して作る楽しさや完成したときの達成感、その中に無事稚魚を隔離できたときの満足感は格別です。
他にもカゴやネットなどを使った自作産卵箱があり、一口に自作と言ってもその出来上がりは作り手の熱意によって様々です。
今回紹介したタイプ1と2は本当に簡単に作れるので、急遽産卵箱が必要になったときなどには是非活用してみてください。