グッピーのメスのお腹が赤いときは要注意です!
場合によってはお腹の赤いグッピーだけでなく、水槽内全ての生き物の命にも関わってくるので、様子を見て以下のどれに当てはまるのか確認してみましょう。
原因1.腹膜が赤く透けて見えている
ノーマルのグッピーでは腹膜は黒く透けて見えるのですが、ゴールデンやアルビノといった、色素の薄いグッピーは内臓を包んでいる腹膜が赤く透けて見えます。
小さなときからお腹の一部が赤く透けて見えるはずなので、複数のグッピーのお腹に赤く透けて見えるところがあり、腹部が異様に膨らんでいる、泳ぎ方に違和感がある、などの異常が見られなければまず問題ありません。
原因2.赤斑病に罹っている
赤斑病に罹っていると、グッピーの体に充血が見られるようになり、お腹が膨らみます。
初期状態では充血も腹部の膨らみもそれほど目立つものではありませんが、この充血は腹部だけでなく、ヒレや背中などにも見られるのでよく観察してみましょう。
赤斑病の原因は水槽に常駐しているエロモナス菌です。
不十分な水換えや水質・水温の変化、ろ過能力の低下などにより、水槽内の水の状態が悪くなると、エロモナス菌が増殖し、体力のないグッピーから発症してしまいます。
赤斑病に罹患していることを確認したら、直ちに水槽の水を換えて水質や水温を適性状態に戻してあげましょう。
充血や腹部の膨らみ、ぽつぽつとした赤い斑点があるグッピーはグリーンFゴールドを使って治療してあげると良いです。
原因3.内出血などその他の病気やケガ
グッピーのお腹が赤いときは他にも内出血や、メスならばお腹にいる稚魚に異常がある、など様々な原因が考えられます。
上記2つの原因に当てはまらず、原因をはっきりと特定できないときはまずは隔離して他のグッピーへ害が及ばないようにしましょう。
弱っているようなら0.5%濃度の塩浴をして浸透圧調整の働きを助けてあげるのも手ですが、内出血やメスの腹内にいる稚魚の異常は残念ながら完治する術は殆どありません。
病気が原因の内出血ならば、その病気を治療することで回復する見込みもありますが、ぶつかった衝撃や先天的な要因による内出血は治療が難しいのです。
この場合は事後治療よりも事前予防の方が効果的です。
体の大きさや体力などに懸念のあるメスのグッピーは繁殖に参加させないようにしましょう。
先天的な原因を除けば、他の原因は水環境を整えたり、グッピーが怪我をしない環境にしておくことで防ぐことができます。
水温や水質はグッピーにとって過ごしやすいものを維持し、強すぎる水流や角の鋭い石、葉の硬い水草が水槽の中にないようにしましょう。