グッピーの繁殖方法は産卵ではない

グッピー (1)
華麗に泳ぐ姿と美しい体の色・模様でファンを魅了するグッピーですが、繁殖力も旺盛なので家庭で手軽に繁殖させられるのも魅力の1つです。そんなグッピーの繁殖方法は魚にしては非常に珍しく少し特徴的です。

この特徴的な繁殖方法も人気の理由かもしれません。では、グッピーの繁殖方法は一般的な魚類と比べてどこが違うのでしょうか。

その秘密を暴いていきましょう。

魚の仲間は一般的には母親のお腹の中に卵を持ち、腹の中で成長を続けます。

そしてお腹がパンパンに膨れあがった頃、水中に産卵します。

そして産卵された後、卵は水中で成長すると孵化して稚魚になって泳ぎ始めます。

ところがグッピーの場合は一般的な魚とは少し違う繁殖方法で仔を増やしていきます。

グッピーは卵胎生魚と言って、卵を胎内で孵化させて仔を生む種類に属します。

魚類は通常交尾をせず産卵後に体外受精をしますが、グッピーの場合は卵胎生魚なので交尾を行います。

そのためオスの尻ビレはゴノポディュウムと呼ばれる交接器になっていて、細長く尖った形状をしています。

先端には極小のフックのようなものが付いているので、そのフックをメスの排泄腔に押し当てて精子を注入します。

これが卵胎生魚の特徴である交尾と言われるものです。

メスのグッピーは妊娠したらお腹の中に卵ができます。

卵はお腹の中で少しづつ大きく育っていき、やがて孵化します。

その頃にはメスのお腹はパンパンで角ばってきて、お腹の中で稚魚の目が確認できます。

メスのグッピーは自分のお腹の中で卵が孵化して稚魚になるまで育てた後、仔を出産するのです。

この出産方法は人間の母親が赤ちゃんを生むのとよく似ていて親しみを覚えます。

母親のグッピーのお腹から可愛い稚魚が生まれてくる様子を一度自分で目にしたなら、その神秘的な情景に感動して虜になってしまうことでしょう。

これがグッピーの繁殖方法の醍醐味であり、グッピーが人気者であり続ける理由かもしれません。

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