グッピーを飼育するときには水槽にろ過器を入れて水を清浄に保つ、そういう常識にとらわれていませんか?
実はこれからご紹介するあるものたちを使えば、ろ過なしでもグッピーを飼うことができます。
方法1.水草を使う
ウォータースプライトやマツモなどの成長の早い水草は浄化作用も強いので、水槽内でろ過器の代用として使えます。
ウォータースプライトは丈夫なので、光量が少ない環境やグッピーに合わせた弱アルカリ性の水でも育成できるので取り扱いが簡単です。
また、マツモは根なし草と言われるだけあって、水面に浮かべるだけですくすくと成長してくれます。
ろ過なし環境におすすめの水草の導入なのですが、この方法を実践するにあたっては注意しなければならないことが2つあります。
それは、水草の増加と枯れです。
成長の早い水草はあっと言う間に水槽内を占拠してしまうので、気づくとグッピーの泳ぐスペースが狭くなっていたりします。
そうなると葉や枝でグッピーの体が傷ついてしまうのです。
水草が成長して水面を占拠する前に、剪定や取り除きで水草を適量に保ちましょう。
また、水草が枯れてしまうとろ過能力が下がってしまうだけでなく、枯れた水草が原因で水が汚れてしまいます。
葉の色が変わっていないか、奇妙な付着物がないかなどを小まめにチェック確認するようにしましょう。
方法2.二枚貝を使う
石巻貝やシジミといった二枚貝は、生体フィルターとして活用することができます。
二枚貝はろ過摂食という性質をもっていて、水中の植物プランクトンなどを吸い取って食べてくれるからです。
そのため、ろ過器の代わりとして水の富栄養化を防ぐことができます。
うまく二枚貝を水質浄化のサイクルに組み込むことができれば、ろ過なしでグッピーを飼うこともできます。
3.ろ過なしでグッピーを飼うときに注意したいこと
1と2の方法はいずれも、ろ過なしでグッピーを飼うときに有効な方法なのですが、どちらも生き物なのでそのろ過能力には限界があり、またろ過力も一定というわけにはいきません。
水草や二枚貝がろ過できないほど水が富栄養化しないよう、飼育するグッピーの数は少なめにしましょう。
また、水草や二枚貝では処理できない物もあるので水換えは欠かせません。
ろ過器がなければ水槽内が広く、中を覗き込みやすいのですが、その反面、少しの変化で連鎖的に環境悪化が起こってしまう可能性があります。
給餌のとき以外にもグッピーや水草、二枚貝といったそれぞれの生物についてよく観察し、健康を確認するようにしましょう。