美しい色彩や模様を身にまとい優雅に泳ぐグッピーの姿は我々を魅了します。
しかし、グッピーの魅力はその美しヒレだけではありません。
そのひとつが繁殖で、グッピーの繁殖方法は他の魚とは違って特徴的です。
グッピーは卵胎生魚で、メスがお腹の中で卵を孵化させて稚魚を産みます。
その出産の様子がとても感動的で、一度目にすると忘れられないものとなります。
グッピーは種類が豊富なことも魅力のひとつです。
グッピーには国産、外国産など産地も色々ある上に、品種も数えきれないくらいあります。
これらの品種の中から自分の好きな品種を飼育すると思いますが、オスとメスを飼育することにより容易に繁殖させることができます。
また、特定の品種をかけあわせて自分のオリジナル品種を作ることもできます。
ベテランになると自分でオリジナルの品種を追い求めて繁殖に精を出すようになります。
グッピーの繁殖はオスメスを数ペア水槽に入れて飼育するところから始まります。
オスとメスが交尾を行いメスは妊娠して卵を持ちます。その卵を体内で大切に育てて稚魚を孵化させます。
そして孵化した稚魚を出産という形で放出します。一度の出産で生まれる稚魚の数はおよそ10~100匹です。
初産で生む稚魚の数は10~30匹程度ですが、ベテランのメスになると100匹近くも産みます。
生まれたての稚魚は、親のグッピーや他の魚に食べられる危険がありますので、出産が近づくとメスを産卵箱に隔離します。
出産後には親のグッピーを元の水槽に戻して産卵箱で稚魚が大きくなるまで飼育します。
このような方法で稚魚が他の魚から食べられないように隔離して育てると、次第に数が増えていきます。
自らの手で飼育を行い、育ててきたグッピーが無事に繁殖を成功させるというのはとても感慨深いものです。
繁殖は2代、3代と代々続いていきますので自分の飼育するグッピーに歴史を刻んでいくのも面白いのではないでしょうか。