ドイツイエロータキシードの飼育・繁殖方法


ドイツイエロータキシードは代表的なグッピーの一種です。

尾の付け根に広がる鮮明なイエローと背中や尾筒に入るシルバーの煌めきは、一見しただけでも記憶に残ることでしょう。

気成り色の尾ビレ、背ビレは僅かに薄ピンクやライトグレーに色付いて見えることもあり、輝かしいながらどこか落ち着いた印象を受けます。

タキシードの名の由来でもある、ボディの黒色は明色を引き締めて見え、いっそう上品に感じられます。

リボン、スワロー、ゴールデン、アルビノと、様々なタイプの改良種がいるのも人気の理由でしょう。

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ドイツイエロータキシードの飼育方法! 混泳・水温・餌など

ドイツイエロータキシードは5~7cmと小柄なので、小さめの水槽からでも飼育可能です。

餌はグッピー用の人工飼料をメインに与えるとよいでしょう。

混泳させる場合は、近縁の卵胎生メダカは避け、ドイツイエロータキシードと生息域の異なるオトシンクルスやコリドラスなどの小型ナマズ類がおすすめです。

水は定期的に入れ換え、必要に応じてフィルターを設置するなどして水質を清浄に保ってください。

水温は22~28度が適温とされています。

水質に関しては、弱アルカリ性寄りの中性の水がグッピーに良いと言われており、phではおよそ6.5~7.3にあたります。

国産グッピーはすでに日本の水に慣れているため、水質に関してそれほど神経質になる必要はありません。

外国産の場合は日本の水に不慣れであることに加えて、病気を持っていることもあるので、メイン水槽に混ぜる前に単体飼育をして、トリートメントや飼育環境への順応期間を作るとよいでしょう。

ドイツイエロータキシードの繁殖・遺伝

ドイツイエロータキシードの特徴である黒い下半身を作るタキシード遺伝子はオスだけが持つY染色体にも、オスとメスが共通に持つX染色体にもあるため、タキシード遺伝子がきちんと固定されていればドイツイエロータキシードの両親からはドイツイエロータキシードしか生まれません。

ただし、ドイツイエロータキシードなど人気の品種は流通数の多い反面、上質な個体が少なく、シミや色むらのある個体もいます。

そういった個体の中にはMIXグッピーの血が混ざっているものもいるため、ドイツイエロータキシードとの交配は避けた方がよいです。

グッピーは通常3、4ヶ月で繁殖可能な成魚になるのですが、それより少し遅れてオスの色ムラやシミなどが安定してきます。

そのため、繁殖に使うオスの選定は5か月以降に行うのがよいでしょう。

また、メスは尾筒の太いものが産仔に適しているとされ、尾ビレなどに色や模様のブレがあるものは避けましょう。

上質なドイツイエロータキシードを追及していくのなら上記のような細心の注意が必要ですが、遺伝的に安定なので同じ水槽内にオスとメスを泳がせていれば自然と繁殖します。

まずは自然交配で数を増やし、その中から自分のお気に入りのドイツイエロータキシードを見つけて増やしていくのも楽しいでしょう。

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