グッピーの稚魚について


グッピーは卵胎生メダカの仲間であり、メスがお腹の中で卵を孵化させて直接稚魚を産むという、おもしろい繁殖形態をしています。

そのため生存率が他の魚に比べて高く、繁殖・飼育のしやすさから初心者から上級者まで幅広く人気を集める熱帯魚です。

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グッピーの稚魚の飼育方法! 水温・餌・繁殖について

一般的にグッピーの産仔周期は3~4週間と言われており、出産間近のメスの膨らんだお腹から稚魚の黒い目が透けて見えることもあります。

一度の出産で生まれる数は、少なければ10匹未満、多ければ20、30匹以上も生まれる程多産で、自然交配に任せているとあっという間に水槽がグッピーで一杯になってしまいます。

飼育数については、品種の維持と合わせて管理するとよいでしょう。

水槽の大きさについては、環境にもよりますが、グッピー1匹に対して1Lが目安と言われています。

稚魚の餌はグッピー用の人工飼料をすり潰したものが与えやすく、最も一般的ですが、食いつきが悪い、早く大きく成長させたい、という場合にはブラインシュリンプのような生き餌を与えるのが効果的です。

成熟したグッピーと稚魚を同じ水槽で飼育していると、大人のグッピーが稚魚を食べてしまうこともあるので、水草を植えたり、流木を入れたりして身を潜められる場所を作ってあげましょう。

稚魚の飼育に適した環境は親グッピーと変わりません。

水温18~28度、水質は中性~弱アルカリ性の範囲で、そのグッピーの個体群に合った環境作りをしてあげてください。

同じタイミングで生まれた稚魚たちであっても、成長速度は1匹1匹異なります。

生まれたばかりの頃は約0.5~0.8cmですが、およそ一ヶ月で二倍から三倍の大きさに成長します。

これくらいの大きさになると親と同じ水槽で飼育しても、誤って食べられたりすることはないでしょう。

成長が遅く、なかなか大きくならない場合には与える餌の回数を増やすとよいです。

グッピーの体は小さいため、特に稚魚は食い溜めができません。

与え過ぎると消化が追い付かずに餌を吐いてしまいますので、少量を一日複数回に分けて与えると稚魚が順調に成長します。

無闇な繁殖を避けたい場合には、できるだけ早い段階でグッピーの稚魚をオスとメスに分けて飼育するとよいでしょう。

繁殖能力を持つのは三ヶ月前後経過した後で、それから少し遅れて生後4、5ヶ月頃に色や模様、ヒレの形などが安定してきます。

これくらいの時期に交配に使うオスとメスを選別すると、優良な個体を繁殖させやすくなります。

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