真紅のボディに長く立派な背ビレ、尾ビレに浮かぶミッキーマウスのワンポイントを持ったハイフィンレッドミッキープラティーは、数いるミッキーマウスプラティーの中でも人気の一種です。
ハイフィンレッドミッキープラティーの飼育方法! 混泳・水温・餌など
プラティーは卵胎生メダカの仲間で、メスが卵をお腹の中で孵化させ、直接稚魚を産むという特殊な繁殖形態をしています。
そのため繁殖効率が高く、初心者でも容易に数を増やすことができます。
また、体が丈夫で性格も穏やかなため、様々な種類の熱帯魚と混泳できます。
おすすめはハイフィンレッドミッキープラティーと同程度の大きさで、大人しいオトシンクルスなのです。
オトシンクルスはハイフィンレッドミッキープラティーと同じ環境で飼育できるため、プラティーに配慮した環境づくりができます。
水温25~27度、水質は中性から弱アルカリ性の飼育環境であれば元気に育ちます。
水が汚れてphが低くなると体調を崩したりするので、定期的に水を入れ替え、サンゴ砂や貝殻などを入れるなどして高いphを保ちましょう。
餌はグッピー用の人工飼料をメインに与えるとよいです。
大きな背ビレは水流の影響を受けやすいので、過度に強い水の流れができないように水槽のレイアウトには気をつけてください。
ハイフィンレッドミッキープラティーの繁殖・遺伝
プラティーの赤の表現は、一つの調節遺伝子によって真紅や明るいオレンジ、イエローなど様々な色彩に分かれます。
そのため、同じハイフィンレッドミッキープラティーであっても個体ごとに赤味が異なり、親同士の組み合わせによって生まれてくる子供の赤味も変わってきます。
たとえ両親とも赤色の濃いものを交配させたとしても、黄色味がかった子供が生まれてくることもあるのです。
一方、背ビレを大きくするハイフィン遺伝子は致死遺伝子であり、優性ホモの場合その個体は死亡します。
つまり、ハイフィンレッドミッキープラティーは全てハイフィン遺伝子がヘテロ型になっているのです。
たとえばハイフィン遺伝子をHで表し、Hはhに対して優性であるとしたとき、HH(優性ホモ)の組み合わせを持つは致死のため生き永らえて大きくなることはありません。
そのためハイフィン個体の遺伝子は全てHh(ヘテロ)型となるのです。
Hhの両親が交配したとき次世代の遺伝子型は、HHが25%、Hhが50%、hhが25%となります。
しかし、HHの個体は死亡するため、現実にはハイフィンが約66%、非ハイフィンが約33%の確率で誕生します。
遺伝についての話などは、難しい部分もあるので敬遠されることもありますが、やはり自分の理想とするハイフィンレッドミッキープラティーを追及するには、遺伝などの知識が欠かせません。
ですが、ハイフィンレッドミッキープラティーは簡単に繁殖させることができるので、まずは気軽に飼育してみて、その中から気に入った見た目の個体を増やすとよいでしょう。