もしもグッピーを海水で飼えるようになれば、混泳の幅が広がってアクアリウムがさらに楽しくなりますよね。
果たしてグッピーは海水で飼育することができるのか?
また、海水で飼うことでどのようなメリット・デメリットがあるのか、これらについてご紹介しましょう。
海水で飼える? 飼えない?
結論から言いましょう。
グッピーは海水中でも飼えます。
但し、海水の塩分濃度まで少しずつ慣らさなければ、グッピーが順応できないので飼育はできません。
海水の塩分濃度は約3.5%なので、ちょうど1Lの水へ塩を35g溶かした濃度ということになります。
しっかりと海水に慣らしたグッピーと一般的な淡水飼育のグッピーでは、成長や稚魚の出産に関して著しい違いはないそうです。
しかし、順応の過程でグッピーが奇形になってしまったり、奇形の稚魚ばかり生まれたりする可能性はあるので、順応には細心の注意を払ってください。
海水飼育のメリット・デメリット
海水飼育ならではのメリットは次のようになります。
・グッピーを海水魚と一緒に飼育できる。
・塩分濃度が高いので、淡水の常駐細菌が増えない。
一方で、海水飼育には次のようなデメリットがあります。
・塩水で水草がダメになる。
・塩水なので掃除や管理が大変。
しかし、単純にメリット・デメリットで計れないのがアクアリウムです。
自分が飼いたいと思う魚がいるのであれば、デメリットを理由に諦めることはないでしょう。
人口海水の作り方
海水の塩分濃度については既に述べた通り約3.5%ですが、ただ食塩を溶かしただけの水ではグッピーや他の魚を飼うことはできません。
飼育用の海水には塩分だけでなく、ミネラルやビタミンなど含んだ人工海水を作る必要があるのです。
そのためには、まず、以下の道具を準備しましょう。
・水
・バケツ
・カルキ抜き
・海水の素
・比重計
・温度計
・非金属の棒
まずは、作りたい量の水をバケツへ入れて水温を24~25度にします。
しっかりと水を温めたら、カルキを抜きましょう。
ちなみに、カルキ抜きを含む海水の素もあるので手間を減らしたい場合はそちらを使用すると良いです。
時間をおいてしっかりカルキを抜いたら、海水の素を入れます。
このとき、一度に大量に入れるのではなく、比重計で数値を確認しながら少量ずつ入れるようにしましょう。
棒でかき混ぜながら、比重計での数値が1.020~1.023の範囲になれば人工海水の完成です。
水中での濃度をより均等にするために、ポンプを利用するとさらに正確に数値を測れるのでおすすめです。
作った人工海水は空気中の水分を含んでしまうと、せっかく整えた塩分濃度が崩れてしまうので、密閉できる容器に入れて保存してください。