いつも元気に泳いでいたはずのグッピーがある日突然、元気がなくなり弱ってる・・・これはどんな水槽にも起こりうる危難です。
そんなときに対処が遅れないよう、あらかじめ対処方法を知っておきましょう。
対処法1.水換えをしてみる
水が酸性に傾いていたり、目に見えない微細なゴミがたくさんあったり、水槽内の常駐細菌が増加していたりするとグッピーが弱ってしまいます。
水槽の3分の1~2分の1の量の水を換えて様子を見てみましょう。
このとき、水温やphの変化によってグッピーが驚いて体調を崩すこともあるので、入れ替えの水は水槽の水に合わせた水温とphにしましょう。
また、入れ替える水のカルキは必ず抜いておいてください。
対処法2.水槽内を掃除する
普段から水替えと掃除を怠っていないつもりでも、手の届かない細かい場所にゴミは溜まっているものです。
こういったゴミを住処に細菌が繁殖するので、水換えをしていても改善が見られない場合には水槽を掃除してください。
特に底砂の中にはグッピーの排泄物が埋まっていたりするのでプロホースを使うなどしてキレイにしましょう。
ガラス面や水槽内の置物に大量のコケが生えていると、水中の酸素を奪ってしまったり、光を遮ってしまうので取り除くようにしてください。
このとき、安易にフィルターを掃除しないようにしましょう。
フィルターの中には水中の有害物質を無害にするバクテリアが住んでおり、掃除によってバクテリアが減少してしまうと水環境がより悪化してしまう危険があります。
対処法3.塩浴、薬浴をしてみる
水換え、水槽の掃除をしてもグッピーが弱ってるままなら塩浴を試してみましょう。
塩浴とは0.5%濃度に調整した塩水にグッピーを入れることです。
細菌は浸透圧の維持ができないので、体外の濃度が体内よりも高くなると、自分も同じ濃度になろうとして体内の水分をどんどん外へ出してしまいます。
その結果、細菌が衰弱、死滅してグッピーへの悪影響を止めることができるのです。
グッピーが弱ってる原因が特定の病気によるものと判明しているのであれば、専用の治療薬による薬浴も効果的です。
ただし、塩浴や薬浴は最後の手段で、必ずグッピーがよくなるとは限りません。
グッピーが弱ってる原因は一つではなく、複数の原因が重なって起こっていることもあります。
飼育の難しい熱帯魚ではありませんが、グッピーの調子が悪いときに「水換えをした」「新しい熱帯魚を入れた」などの些細な変化によって弱ってしまうこともあるので、普段からよく観察して健康状態を良好に保ってあげましょう。