グッピーの口や頬の周りに白い綿のようなものが付いていたら、口腐れ病という病気の可能性があります。
すぐに隔離して様子を確認し、必要ならば治療をしてあげましょう。
口腐れ病の原因
口腐れ病の原因はカラムナリス菌という細菌です。
この菌は水中に常駐しており、グッピーが衰弱したり、菌が増え過ぎたりすると病気を発症させます。
グッピーは水温やphが急に変わると、体が環境の変化についていけずに弱ってしまいます。
また、グッピーの数が多すぎる過密環境では水の劣化が早く、グッピー同士の衝突や追いかけによるストレスで病気に罹患する可能性が高くなるので注意しましょう。
カラムナリス菌が水中の常駐細菌である以上、菌をゼロにすることはできないので、日頃からの水質管理がこの病気の予防と治療に一番効果を発揮します。
口腐れ病の治療の仕方
口腐れ病は口の周りに白い綿のようなものが見える他に、患部がうっ血して赤くなっていていたり、呼吸がしにくいので口を開きっぱなしにしていたりします。
病気が進行していくと餌も食べなくなっていくので、手遅れになる前に発見して的確な治療をしてあげましょう。
治療は病気の進行状況によって変わります。
というのも、強い薬はそれだけグッピーに負担をかけるので、場合によっては病気ではなく薬にショックを受けていっそう衰弱してしまうこともあるのです。
病気の進行が軽度であれば、まずは0.5%濃度の塩浴から試してみてください。
グッピーの浸透圧調整を助けてあげることで自力での回復が期待できます。
それでも治らない、または病気が進行しているというときは、グリーンFリキッドやパラザンD、エルバージュエースといった薬で薬浴をしてあげましょう。
カラムナリス菌が引き起こその他の病気
カラムナリス菌は口腐れ病の他にも、尾腐れ病やヒレ腐れ病、エラ腐れ病といった病気を引き起こします。
これら、カラムナリス菌が原因の病気をまとめてカラムナリス症と呼ぶこともあり、細菌がグッピーのどの部分で猛威を揮うかによって呼称が変わります。
どの病気でも口腐れ病のときと同じ方法で治療できるので、グッピーの体に白い綿のようなものが付着していたり、ヒレが溶けているように見えたら、他のグッピーに感染する前に隔離しましょう。
原因の項目でも述べた通り、毎日の水質の管理がこれらの病気に最も効果的です。
水はきちんとろ過されているか、水槽に大量のコケはないか、グッピーが多すぎないか、水換えは定期的にしているかといった飼育状況を見直して、カラムナリス菌に負けない強いグッピーを育てていきましょう。