熱帯魚のグッピーの飼育と言えば、一般的には室内ですが水槽を設置するスペースの都合から外飼いを検討している方もいると思います。
そんな方の参考になるよう代表的な疑問についてお話していきます。
Q1.外飼いはできる? できない?
設備が整っていれば、グッピーを外飼いすることはできます。
水温を維持する関係から夏や冬の外飼いは推奨されていませんが、逆に言えば水温の上昇や下降を抑えることができれば、一年を通してグッピーの外飼いが可能なのです。
Q2.どうやって水温を維持すればいいの?
外飼いでもヒーターやろ過器の存在は欠かせません。
夏場は冷却器やファンを回すなどして水温の上昇を抑えましょう。
機器類は故障や猛暑日、真冬日にも対応できるよう、予備を準備しておくことをおすすめします。
これらの設備を整えたうえで、水槽を一日の中でできるだけ直射日光の当たらない日陰に設置します。
側面や底は厚手の発泡スチロールなど保温効果のあるもので多い、上には虫やゴミが入らないように布や透明板で蓋をしましょう。
外飼いは季節や天候の影響を直接受けるので留意が必要です。
水温を20~28度に維持することはもちろん、適応範囲内であっても急激な変動は避けましょう。
設定温度に合わせて自動で作動するタイプの冷暖房機があると安心です。
Q3.水温以外で気をつけるべきことは?
外飼いならではの注意点は色々あります。
うっかり蓋を閉め忘れていると、野良猫に襲われてしまったり、魚が外へ飛び出してしまったりします。
日光の働きでコケやプランクトンが繁殖しやすくなるので室内時よりも小まめにコケ取りや水換えを行わなければいけません。
また、雨で機械やコード類が濡れたり、風の強い日には飛来物が水槽に当たったり、設備が飛ばされたりしないように注意しなければいけません。
設備の充実や飼育の難しさは残念ながら外飼いの方が高く、あまり初心者向けとは言えないでしょう。
しかし、外飼いは屋内よりも大きな水槽を置くことができ、周りを汚す心配もありません。
また、室内飼いでは乱れがちになる照明の点灯、消灯も太陽が代わりを果たしてくれるので、グッピーの体内時計は自然と整えられます。
そのため春や秋であれば、過ごしやすい気温のおかげで水温を保ちやすいので、室内飼いよりも外飼いの方が低労力で行えるかもしれません。