グッピーの出産が上手くいかない2つの原因と出産後のメスのケア


生後数時間で立ち上がる仔馬やその隣でむしゃむしゃと餌を食べる母馬の映像など、テレビで見たことのある人も多いと思いますが、グッピーも同様に活力的で健康状態が良好であれば、出産直後でも母親は泳ぎ回って餌を食べ、稚魚も小さな体で遊泳します。

しかし、特にグッピーの飼育に慣れていない初心者の方は適切な環境を作れず、死産してしまったり、出産しても未熟だったり、母親が出産後に死んでしまったりすることもあります。

元気な母親に元気な稚魚を生んでもらうために、グッピーの生態や適切な環境作りなどを知っておきましょう。

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原因1.出産に耐えられるメスの体作りができていない】

健康的なグッピーのメスは出産後、お腹が小さくなります。

しかし、中にはまだ稚魚が残っていたり、次回の出産に備えて卵や精子が残っているためそれほどお腹が凹まないこともあります。

もしも出産後にお腹が削り取られたように凹んでいる場合は極度に衰弱しており、死ぬ危険性もあるので注意して手厚くケアするようにしましょう。

元気がないときは水槽の水はこまめに換水し、栄養があって食べやすく消化しやすいブラインシュリンプを与えるとよいです。

また、普段の水環境がそのグッピーに合っていないとメスが出産に耐えられなかったり、産後急死したりしてしまいます。

普段の水環境も、グッピーにとって適性なだけでなく、そのグッピーに合ったものにするよう心がけましょう。

出産後に餌を食べなくなったり、お腹を上へひっくり返した状態でいたり、底の方でじっとしていたり、ふらふらと泳いでいるようならまずは水環境を各種試薬を使って確認して見直しましょう。

原因2.先天的・後天的な弱体化

水に問題がないのにメスが死んでしまう場合、次に考えられるのは遺伝的な要因です。

多様な見た目を求めて改良を繰り返されたグッピーの中には自然な行いであるはずの出産に耐えられないものもいます。

同じ親から派生したメスで死亡や不完全な稚魚が確認できた場合、この遺伝的なものが原因である可能性が高いです。

そのような疑いのあるメスは、子孫のためにもメス自身のためにも繁殖に参加させない方がよいでしょう。

また、産後のメスの中には背中が曲がってしまうものもいます。

曲がり具合が軽度なら精のつく餌とゆっくりとした療養で元通りになり再び稚魚を産むようになりますが、重度に曲がっている場合は内蔵への圧迫や腸の閉塞、消化不全などで死んでしまいます。

通常、4、5回以上の出産を経験した熟練グッピーに背曲がりが見られることがありますが、初産や2回目の出産で曲がってしまった場合は先天的に体が弱い可能性があるので繁殖に使わないようにしましょう。

出産後のメスをケアするために最も重要なこと

出産後のメスにどの程度のケアが必要かは、そのグッピーごとに異なります。

グッピーをよく観察し、その都度メスにとって適切な処置をできるようにしましょう。

そのためには、知識と経験が必要ですが、何よりも大事なのは愛情をもってグッピーをよく観察することです。

適切な対処方法を知っていても、異変に気づかなければ意味がありません。

様子を比較判別できるよう、普段からグッピーの様子をよく見ておきましょう。

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