グッピーが奇形になる3つの原因と対処法


背中曲がりやヒレの形崩れ、目や口が削れていたり、2匹のグッピーが体の一部で繋がっていたり、いわゆる『奇形』と呼ばれる見た目のグッピーが生じることがあります。

残念ながらその確率は多くはないものの、非常に希という程でもなくグッピーの飼育を続けていると見かけることもあるでしょう。

様々な原因を正しくつきとめ、適切な対処をすることによって奇形の増殖を抑えることが重要です。

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原因1.発育不全

グッピーは繁殖が容易で早ければ生まれて3、4ヶ月で子供を産めるようになります。

しかし、生殖器が発達していて交尾が可能であっても肝心のメスの体が小さいと奇形のグッピーが生まれやすい傾向があります。

繁殖に使うメスは、体が十分に育ち、お腹がふっくらと膨らんだメスを選ぶとよいでしょう。

同様のことがオスグッピーにも言えます。

尾ビレが大きいのに骨の細い個体では加齢による筋力低下が原因で腰から先が下がり、への字形になってしまうことがあります。

骨の成長などは餌の量や質、筋力は普段の生活でどれだけ泳いでいるかが影響するので、加齢による奇形が見られる場合には餌や環境を見直しましょう。

原因2.妊娠・出産時の刺激

メスの妊娠中や出産時の外からの刺激も奇形が生まれてしまう原因となります。

出産前後のメスの肛門からはオスを誘うフェロモンが出ているため、オスに追いかけられたり、つつかれたりすることがあるのです。

そのときの刺激やストレスによって胎内の稚魚の発育が上手くいかず、結果、未熟な稚魚が産まれてしまいます。

妊娠中、頻繁に追いかけられるメスを見つけたら、水草を増やす、隔離するなどして対処しましょう。

先天的にメスの卵管や胎内が小さいと出産のときに稚魚を圧迫してしまい、稚魚の体が歪んでしまうことがあります。

こちらは外見では判別しづらく実際に出産してみないと分からないので厄介ですが、同じ親から産まれた稚魚に奇形が複数見つかった場合は以後、その親を繁殖に使わないようにしましょう。

原因3.遺伝的要因

3つ目は遺伝子に欠損、あるいは変異によって異常が生じてしまった場合です。

これは前述の2つの原因と違い、親から子、その子孫まで広く影響する原因なので欠損遺伝子を持つグッピーを放置していると、奇形グッピーが増えてしまいます。

一個体だけではそのグッピーの奇形が遺伝よる先天的なものか、環境による後天的なものか見抜くのは至難です。

同じ親、または同じ祖父母から派生したグッピーに奇形が見つかる場合は遺伝的なものが原因である可能性が高いので、一見健常なグッピーであっても、奇形グッピーと血縁関係のあるグッピーは繁殖に使用しない方がよいでしょう。

その他にも水が合っていない、病気になってしまったなど、奇形が生じる原因は多数あります。

塩浴や薬浴などで対処できることもあれば、グッピーの体力が尽きてしまい救えないこともあります。

病気は対処が遅れると水槽内のグッピーが全滅してしまう危険もあるので、様子のおかしなグッピーをいち早く見つけられるよう、普段から愛情をもって接しましょう。

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