グッピーの交配の方法

グッピー (1)
グッピーは繁殖力旺盛な魚で、妊娠と出産を常に繰り返しています。

魚類の中では特徴的な出産方法をするグッピーは、卵胎生魚です。

卵胎生魚の繁殖方法は、メスがお腹の中で育てて孵化させた稚魚を出産という形で放出します。

一般的な魚類と違う点として卵はお腹の中にあって、そのままお腹の中で孵化させるということです。

魚類は通常産卵を行い、その後に受精をしますがグッピーは産卵をしないので受精することができません。

グッピーはオスとメスの交配によって体内の卵に受精するのです。

グッピーのオスの尻ビレが尖った形をしているのを見たことがありますか。

オスの尻ビレはゴノポディュウムと呼ばれていて自由自在に動く交接器になっています。

この交接器を使ってメスと交配を行います。オスのグッピーはゴノポディュウムをメスのお尻に押し付けます。

この時ゴノポディュウムの先端にあるフックのようなものでメスの排泄腔に精子を送り込みます。

水槽を設置したら数ペアのグッピーを飼育すると、オスはメスをひたすら背後から追いかけてお尻の方に自分の尻ビレを押し付けようとする動作をします。これがグッピーの交配の様子です。

グッピーのメスは体内に送られた精子を10ヶ月以上保存しておくことができます。

しかも複数の精子を保存することができるのです。

これは驚異的な事実なのですが、保存した精子の中から自分の好きな精子を使って好きなタイミングで妊娠して出産することができるのです。

グッピーは一度の交配で3回出産できるということをよく耳にします。

これは先程のメスの体内に精子が保存できるということが実証される前の現実に基づいての話ですが、確かに納得がいきます。

1度の交配で保存している3つの精子か、3匹のオスの精子の中からまず1つ使って妊娠したとすると、保存期間中であればあと2回妊娠することができます。

すると確かに3回出産できてしまうという訳です。

人間界ではとても想像のつかない繁殖方法ですが、グッピーの世界では当たり前の方法のようです。

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