グッピーの稚魚の最大の死因が食べられることだとすると、ハリ病はそれに次ぐほど恐ろしい病気です。
ハリ病の症状、原因、治療についてまとめた本記事は3分で読むことができるので是非一読してみてください。
ハリ病の症状
その名の通り、グッピーの尾が広がらないで針のように細長くなります。
懸命に頭を振るようにして泳ぎますが、十分に餌を食べられないので徐々に衰弱してしまいます。
ハリ病は特に、成魚よりも稚魚の方が罹患率が高いのでいち早く見つけてあげることが重要となるのです。
ハリ病の原因
ハリ病の原因は水質悪化と言われていますが、例えば、尾腐れ病を引き起こす原因菌はカラムナリス細菌というように、明確な原因は分かっていません。
水質悪化の他にも、栄養不足や成長不良、水のphが7.5以上など、様々な悪因がハリ病を引き起こすとされています。
ハリ病の治療
ハリ病になっている稚魚を見つけたからといって、すぐに薬による治療を行ってはいけません。
薬は病気に効果的なのですが、同時にグッピーの体にも負担をかけてしまうからです。
水換えなどで環境を改善することにより、グッピーが自前の回復力でハリ病を克服することもあるので、まずは水換え、掃除などから取り組みましょう。
以下に、ハリ病の治療の仕方について簡単にまとめたものを記します。
1.ハリ病のグッピーを隔離するため、水温と水質を合わせたキレイな水を用意する。
2.新しい環境で隔離したグッピーの様子を見る。
3.可能であれば餌として、孵化させたブラインシュリンプを与える。
4.ハリ病になっていないグッピーも元の水槽の水は避けて、清浄な環境へ移してあげる。
5.1~4でグッピーが回復しなければ、粗塩を入れて0.2~0.5%濃度の塩浴をさせる。
6.それでも回復しなければメチレンブルー、リキッドFゴールドを使って治療する。
以上の流れで問題ないと思いますが、気をつけて欲しいことが幾つかあります。
それは、ハリ病になったグッピーの入っていた水槽の水は速やかに捨てること。
そして、体力勝負なので、治療したからといって必ずしもグッピーが回復するとは限らないこと。
塩や薬は水草にダメージを与えるので、治療前にあらかじめ水槽から抜いておくこと、です。
どの病気もそうですが、病気を克服するために一番重要なことは早期発見と、病気に打ち勝つだけの体力があることです。
毎日のグッピーの世話において、餌やりや水質管理を意識してあげると病気予防になるばかりか、病気を治療するためにも繋がるので、意識して飼育を行ってみてください。