グッピーは産卵じゃなく出産する

グッピー (1)
グッピーの出産についてご存知でしょうか。我々が普段よく目にする熱帯魚は一般的には母親のお腹に卵ができて、ある時期になると産卵をします。産卵した卵は水中で成長していき、やがて孵化します。

ところがグッピーの繁殖方法は違います。グッピーは卵胎生魚という分類の魚に当はまります。

卵胎生業は卵が孵化するまで母親がお腹の中で育てます。

グッピーの子供は母親のお腹の中で卵が孵化しますから、産卵ではなく仔魚を出産します。

これを産仔と呼びます。熱帯魚では他にプラティやモーリーも卵胎生魚なので産卵はしません。

卵を生む方式と比べて仔を生む場合の良い点として、卵を食べられる危険性がなくカビなどが生えたりする心配もありません。稚魚で誕生してきますから生後すぐに泳いで外敵から逃げたり身を隠すことができます。

グッピーは生後3~5ヶ月くらい経ち水質条件が安定すると出産できるようになります。

グッピーは求愛活動が旺盛な魚ですから水槽に数ペア入れておくとオスはメスを後ろから追いかけ回して、1ヶ月くらいでメスのグッピーは妊娠します。一度に生む稚魚の数は10匹~100匹と成熟するにつれて増えてきます。

グッピーは妊娠して卵を身ごもるとのメスのお腹がだんだん大きくなって今にも破裂しそうになります。

そして尾ビレの付け根付近が黒くなり稚魚の目が見えることもあります。

この状態になると間もなく出産を始める前兆です。このような状態になったら、グッピーの母親を産卵箱に移します。

これは産んだ稚魚を他の魚に食べられないようにするためです。

確実に大きく育てて数を増やしたい場合には産卵箱を設置するのが望ましいです。

産卵箱は多数ありますが、効果的なのは2層式になっているものです。

産んだ後の稚魚が母親の部屋とは別の安全な部屋に誘導されるので確実に守られます。

出産が終わったら母親のグッピーを産卵箱から出して元の水槽に戻してやりましょう。

そのまま産卵箱には稚魚だけ残してある程度成長するまで育ててやることもできます。

あるいは、稚魚を別の水槽に移してやっても良いですが、その場合は水質や水温を元の水槽と同じ状態に整えておかなければいけません。

また、自然界に近い条件で出産させようと思ったら水槽にウイローモスなどの水草を植えて稚魚が隠れる場所を作ってやると何もしないより生存率が上がります。

このやり方では産卵箱を使わずに自然繁殖をさせることができます。

ただ、この場合ポンプの給水口をスポンジフィルターなどで塞いでやるか、エアーリフト式のフィルターを使わなければ泳ぐ力の弱い稚魚が吸い込まれてしまいます。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告