せっかくグッピーの稚魚が産まれても、その殆どがメスだと繁殖や見た目の問題から少し不安になってしまいますよね。
グッピーがメスだけ生まれてしまうのには、どのような原因があるのでしょうか?
原因1.体が成長しきっていないためメスに見える
産まれたばかりのグッピーは全てメスのような見た目をしています。
どんなに熟練したグッピーの飼育者であっても、この段階でオスとメスを見分けることはできません。
それぞれ見分けることができるのは、早くても3週間を過ぎてからとなります。
メスの尻ビレの付け根辺りに妊娠点と呼ばれる黒点が浮かび上がり、オスは尻ビレが徐々に細く鋭くなっていきます。
1ヶ月から1ヶ月半もすると、しっかりとオスとメスの体になっているので、性別の見分けはこの位の時期に行いましょう。
しかし、グッピーの発育が不十分で体が小さい場合は、1ヶ月半以上経っても見た目がはっきりしないことがあります。
1ヶ月半経過しても稚魚の体が1cm以下なら、成長が遅れていると言えるので餌のやり方を見直した方が良いかもしれません。
原因2.メスの方が生き残りやすい
1匹のオスが複数のメスに稚魚を産ませることができるためか、比率的にメスの方が生まれやすいという話があります。
また、グッピーはメスの方が体が大きく丈夫なので生き残りやすいのも関係しているのでしょう。
稚魚のいる水槽はしっかりと水温管理を行い、全ての稚魚がきちんと餌を食べているか確認してください。
原因3.染色体異常でメスだけしか生まれないことがある
ごくまれにですが、オスの染色体に異常があってメスだけしか生まれないことがあります。
このケースは両親の見た目で原因を突き止めることが難しいので、十分に成長した稚魚が全てメスだった、ということが2,3度続くようであれば繁殖に使うグッピーを変えてみましょう。
原因4.水温・phの影響
明確な根拠があるわけではありませんが、水温とphの影響から稚魚の性別に偏りが生まれるという話があります。
実際に、ワニやカメは卵のときの温度によって性別が決まります。
そのためか、グッピーも水が酸性に傾いているとメスが生まれやすくなると噂されているのです。
真実は定かではありませんが、出産時や生まれたばかりの頃などのデリケートな時期はグッピーにとって最適な環境を保ってあげた方が良いことは確かです。
グッピーがメスだけしか生まれない、またはメスばかり生まれているように感じたら、原因1から4まで順を追って確認してみてください。