ソードテールは多くの特徴をもった非常におもしろい熱帯魚です。
中でもレッドソードテールはソードテールとプラティを交配させて得た改良種であり、様々な改良ソードテールの基となりました。
鮮烈な赤いボディとツルギのような尾ビレは勇ましく、元気よく泳ぎ回る姿は見ていて飽きません。
レッドソードテールの飼育方法!混泳・水温・餌など
レッドソードテールは丈夫で繁殖も容易であることから、飼育しやすい熱帯魚として特に初心者の方におすすめの熱帯魚です。
新鮮な水を好み、劣悪な水環境が続くと体調を崩したり、病気になってしまったりするので、こまめな水の入れ替えは欠かせませんが、基本的な水質管理をしていれば元気に成長します。
水質は中性~弱アルカリ性、水温は23度~28度の範囲で飼育しましょう。
本来は草食ですが生餌や人工飼料も問題なく食べるため、餌にも困りません。
ソードテールは、グッピーなどの近縁の卵胎生メダカと比べると縄張り意識が強いので、水槽は数に対して十分な大きさのものを用意しておきましょう。
殺し合うほど気性は荒くありませんので、他種の熱帯魚と混泳させることはできますが、ソードテールと同じ領域に生息する熱帯魚は避けた方が無難です。
例えば、コリドラスなどの小型のナマズ類であれば水底を主な生育域とし、気性も穏やかなため混泳可能です。
混泳させる際には、水草を多めに植えておくと隠れ場所ができるので相互にとってストレス軽減に繋がります。
ソードテールはうまく飼育すれば10cmを超えることもありますが、基本的には7~9cmの体長となります。
オスに比べてメスの体はやや大きく、オスには名の由来でもあるソード状の尾ビレがあります。
レッドソードテールの繁殖・遺伝
ソードテールはオスがメスへ、メスがオスへ性転換するというおもしろい特徴を持つことでも知られています。
どちらか一方の数が少なくなる、あるいはいなくなると性転換が見られるようです。
先にも述べましたように、ソードテールのオスとメスは尾ビレに大きな違いがあります。
ここを見て性別を見分けるので、中には、生来オスの個体だが尾ビレにソード状の伸長が見られなかったので、メスだと誤認していただけという場合もあります。
しかしながら、稚魚を出産したメスが、のちにオスに性転換するという、本物の性転換が確認されています。
新たにレッドソードテールを追加しなくても雌雄の数の調整ができるため、繁殖には非常に有利です。
また、ソードテールなど卵胎生のメダカはメスがお腹の中で卵を孵化させて稚魚を産むので、他の魚に比べて稚魚の生存確率が高いです。
平均寿命が約2年のソードテールですが、稚魚が食べられないよう、水槽を分けたり、水草の数を増やしておいたりすれば安心して繁殖を続けることができるでしょう。