グッピーは他魚との混泳をさせることができるかというと、どういう水槽を作っていきたいかによって答えの方向性がかわってきます。
グッピーは大人しくて混泳がしやすい魚だと思われがちですが、実はそうでもないのです。
最初のポイントは、グッピーはヒレの大きさから泳ぐのがとてもゆっくりとしています。
改良で作られた大きなヒレを持つが故に、水中をスイスイと泳ぎ進むことができません。
これが、少なからず混泳にも影響を及ぼしてしまうからです。
次に、グッピーは増える魚という点です。
コツを掴むと簡単に数が増えていきますので、水槽の最適な飼育数がすぐにいっぱいになってしまいます。
グッピーの特徴を捉えた上で水槽の作り方を考えていくと、とにかく色んな魚を飼ってみたいので繁殖はどちらでも良いというスタイルであれば小型の魚との混泳は可能となります。
魚種はネオンテトラがオススメです。
小型カラシンのネオンテトラは性格が大人しく、泳ぐ層も水槽の底付近とグッピーと住み分けすることができます。
難点としては、生まれた稚魚を食べられる可能性があることと、グッピーより泳ぐスピードが早いので餌を先に食べられてしまうことです。
同じ小型魚でもゼブラダニオはグッピーと同じ表層付近を泳ぐ上に攻撃性を持つ性格なので混泳には向きません。
これらのことを考えると、グッピー単独で飼育するのが望ましいということがお解りいただけたと思います。
しかし、その上で相性の良い混泳魚を探すとすれば、泳ぐ層がかぶらず、攻撃性の低い魚となります。
そんな都合の良い魚がいるの?混泳は諦めたほうが良いのでは?という声が聞こえてきそうですが、まだ諦める必要はありません。
グッピーと混泳できる魚はコリドラス、ローチの仲間です。
底付近を泳ぎますのでグッピーと泳層も違い、性格も大人しいのでトラブルの可能性もあまりありません。
飼育水の水質が弱酸性~中性を好みますので中性に合わせることでグッピーとの混泳ができます。