シンガーブルーレースコブラの飼育・繁殖方法


シンガーブルーレースコブラは青灰色のボディと細かく散らばった斑点が魅力的なグッピーです。

レースコブラとはコブラ模様が細小で綿密に散らばる系統を指し、本種も例に漏れず全身に美しいスポットが浮かび上がっています。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

シンガーブルーレースコブラの飼育方法! 混泳・水温・餌など

シンガーブルーレースコブラは飼育を続けると、稚魚からおよそ5~7cmの成魚に成長します。

同程度の大きさの熱帯魚とであれば混泳しやすく、おすすめは性格の大人しいオトシンクルスなどの小型のナマズ類です。

餌はグッピー用の人工飼料でよいでしょう。

シンガーブルーレースコブラは何でも食べるので、他にも生餌や冷凍餌などもよく食べますが、これらは水を汚しやすく長期保存に向かないので手軽に利用しにくいです。

飼育環境は水温25度前後で、弱アルカリ性寄りの中性を維持してください。

シンガーブルーレースコブラの繁殖・遺伝

グッピーの遺伝は一般的に、Y染色体はオスの体に影響し、X染色体はヒレに影響します。

また、グッピーの性決定は人間と同じで、XY型で決まります。

染色体がXYの組み合わせだとオス、XXの組み合わせだとメスになります。

そのためグッピーの見た目は雌雄で異なり、オスは派手でメスは地味なことが多いです。

シンガーブルーレースコブラはシンガーブルー系統のオスとレースコブラのメスから作られた品種のため、遺伝関係は少し複雑です。

安定してシンガーブルーレースコブラを繁殖させ続けるには遺伝に関して多少の知識が必要となるでしょう。

シンガーブルーを表す遺伝子はオスのY染色体にあるのでオスからオスへのみ遺伝します。

一方、レースコブラを表す遺伝子はメスの染色体にあり、オスにもメスにも遺伝します。

また、Y染色体上にあるフィリグラン遺伝子もレースコブラを表します。

そのため、レースコブラを表すオスの遺伝子の組み合わせは複数あるのですが、見た目はレースコブラであるものの、X染色体上にレースコブラ遺伝子を持たないオスを、同じくX染色体上にレースコブラを持たないメスと交配させてしまった場合、シンガーブルーレースコブラを継続して繁殖させることはできません。

厄介なのは遺伝子の組み合わせをオス、あるいはメス単体だけで判断することができないということです。

数世代繁殖を続けて得られたグッピーの形質を分析し、そこで初めて最初に用いたグッピーの遺伝子の組み合わせが判明します。

シンガーブルーレースコブラを飼育していたはずなのに、いつの間にか雑種が増えてしまっていた……なんてことにならないように、両親の遺伝子はXレースコブラで揃えることをおすすめします。

一度、Xレースコブラで揃えてしまえばそれ以降は遺伝子に変異でも起きない限り、シンガーブルーレースコブラを得続けることができるので安心です。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする