グッピー同様、飼育しやすい熱帯魚として有名なのがモーリーです。
セルフィンモーリーの名でも流通しており、セルフィン(帆)の名が示す通り、船の帆のような大きな背ビレが目を引く熱帯魚です。
ブラックモーリー、バルーンモーリー、プラチナモーリーなど、見た目の異なるたくさんの種類がいます。
その生態を知るにつれ、グッピーと混泳させてみたい、と思った方もいるのではないでしょうか。
グッピーとモーリーは混泳可能なのですが、そのためには以下の2点に気をつけてください。
1.雑種が産まれる可能性がある
グッピーもモーリーも同じポエキリア属なので、二種属間の雑種が産まれてしまうことがあるのです。
しかし、同数程度のグッピーとモーリーを混泳していて雑種が産まれることは希です。
グッピーのメスとモーリーのオスだけ、またはその逆といった限定的な環境下でのみ見られるものと思っておいて大丈夫でしょう。
グッピーとモーリーの雑種を増やして自分だけのオリジナル熱帯魚を育てるのも面白そうですが、この雑種は生殖能力がないこともあり、また免疫力が低いこともあるので繁殖には向きません。
2.グッピーがモーリーにいじめられる
グッピーの平均体長は5cmで、モーリーの平均体長8cmと比べればかなり小柄です。
また、モーリーはグッピーに比べるとやや気性が荒いので、グッピーがモーリーに追いかけられたり、つつかれたりすることがあります。
気性の荒さというのは個体によって大きく異なるものなので、実際にグッピーとモーリーを混泳させてみるまでは本当にいじめが起きるかどうかは分かりません。
もしも、いじめられているグッピーを見つけたらすぐに避難させることができるよう、予備の水槽を準備しておくと良いでしょう。
特に大きなヒレを持つグッピーを混泳させるときは要注意です。
大きなヒレは見た目は美しいのですが、遊泳力は低く、泳ぎ回るモーリーによって簡単に裂けてしまいます。
すると、そこから水中にいる雑菌がグッピーの体内に侵入し、グッピーを衰弱、病気にさせてしまうのです。
まとめ
グッピーとモーリーを混泳するときは以下の2点に気をつけてください。
1.雑種が産まれる可能性がある。
2.グッピーがいじめられるかもしれないので、避難用の水槽を用意しておく。
モーリーに限ったことではありませんが、混泳とは少なからず手間のかかる難しいものです。
十分な備えのないうちは混泳しない方が、飼育者と魚、双方のためになるでしょう。