オールドファッションモザイクリボンはその名の通り、オールドファッションモザイクグッピーのヒレにリボン状の特徴が現れたものです。
これは特にオスに顕著に見られる特徴で、ゴノボジュウムと呼ばれる生殖器が伸長します。
メスもヒレの最初の筋が伸びやすくなります。
オールドファッションとは、ボディにランダムに現れるブルーやレッドの色彩が原種のグッピーに通じるところがあるため、呼称される色彩パターンです。
中腹には単眼を思わせる黒点があり、ボディにはレッドやブルー、シルバーが複雑に混在し、自然の美しさを発します。
モザイクがかかることで尾ビレの模様はさらに煩雑になり、入り乱れる色彩がまばらに点在する様はどこか幾何学的です。
オールドファッションモザイクリボンの飼育方法! 混泳・水温・餌など
オールドファッションモザイクリボンは他のグッピーと同様、水温18~26度、中性~弱アルカリ性の環境下で飼育してください。
餌は必要な栄養の揃ったグッピー用の人工飼料がおすすめです。
特にフレーク状のものは水面に長く浮いているためグッピーの食い付きがいいです。
一方、水底にいることの多いグッピーの稚魚はフレーク餌への食い付きが悪いためブラインシュリンプなどの小さな生餌がおすすめです。
他の魚と混泳させる場合は、性格の穏やかなコリドラスなどの小型の熱帯魚がよいでしょう。
稚魚を他の魚がいる水槽内で飼育する場合には、水草を植えるなどして稚魚の隠れ場所を増やしてください。
余裕があるば、水槽を分けて飼育するのもよいでしょう。
オールドファッションモザイクリボンの繁殖・遺伝
オールドファッションモザイクはその煩雑な模様から、見栄えのする個体を維持して繁殖させることはやや困難です。
親の選別や水槽の隔離、体に表れる色彩の優劣関係など遺伝的知識も少なからず必要となるでしょう。
また、リボン種はオスの生殖器が長く伸びるというその特徴から、繁殖しづらい品種と言われています。
そのため、リボン系統維持のための繁殖にはリボンを有するメスとリボンを持たないオスとを用います。
リボン遺伝子は優性なので、リボンを持たないオスと交配させても、リボンを持つ子供が生まれます。
両親の遺伝子の組み合わせによっては一定の確率でリボンを持たない子供も生まれますが、リボンの親をかけあわせる限り、リボンの特徴が失われることはありません。
また、リボンのオスも完全に生殖能力が失われたわけではないため、希に自然交配していることもあります。
系統立てて管理し、自分の理想とするグッピーを作り出すもの良いですし、自然交配に任せて予想も付かない複雑な模様を楽しむのもおもしろいでしょう。