グッピーと言えば極彩色の派手な色合いを想像される方が多いと思います。
しかし、そうではないちょっとシンプルな色の品種もいます。
そのひとつが「モスコーパンダ」です。
モスコーパンダとは?
名前の中に「パンダ」が入っているのでご想像が出来ると思います。
そう!モスコーパンダの模様は白と黒とのパンダ色なのです。
上半身が白、下半身が黒の二色となっていることが特徴です。ちなみに目の周りも黒色です。まさにパンダですね。
色合い的には「ブラックタキシード」と似ていますが、尾びれの形がちょっと違います。
モスコーパンダのもう一つの特徴が、短く丸っこい尾びれを持っていることなのです。
グッピーには長い尾びれを優雅にひらひらとさせながらゆっくりと泳ぐ品種が多いのですが、モスコーパンダはその短い尾びれのおかげで他の種よりも早く軽やかに動くことが出来ます。
黒白でシンプルなボディとその軽やかな動きは数あるグッピーの中でもかわいらしい品種として人気があり、グッピー界のマスコットキャラクターと言えるでしょう。
モスコーパンダの飼育方法!混泳・水温・餌など
モスコーパンダの飼い方は、通常のグッピーの飼育方法に準じます。
水温は25℃前後に設定しろ過器を設置する。水流は弱めにしてあげましょう。
モスコーパンダは他の品種に比べて短い尾びれと速く泳げるとは言え、エンゼルフィッシュなどグッピーとの混泳に適さない種と一つの水槽で飼育することは避けましょう。
かわいらしい品種なので、同じくユーモラスなコリドラスと一緒に飼育するとおもしろい水槽が出来そうです。
餌は人工飼料で良いのですが、時々やミジンコ・赤虫・シュリンプなどの生き餌をあげるとよく育つのでオススメです。
グッピーの中でも飼育しやすい種だと思います。
モスコーパンダの繁殖・遺伝
モスコーパンダは、濃い単色系の代表格であるモスコーブルーと、ピンク色のグッピーであるピングーとを繁殖させた品種と言われています。
そのため品種的にはモスコーピングーとも呼ばれますが、通称名のモスコーパンダの方がしっくりきますよね。
モスコーとはロシア連邦のモスクワを意味しているのですが、モスコーブルーは旧ソ連で生み出せれた品種とされています。
シンプルで無骨な感じが、まさに旧ソ連ぽいなぁとついつい考えてしまいます。
グッピー自体は繁殖させやすいですので、ひとつの水槽に入れておくといつの間にか繁殖していることが多々あります。
遺伝子の違いにもよるのですが、モスコーパンダ同士のペアで繁殖させると、そこからモスコーパンダの稚魚が産まれる可能性は高いでしょう。
シンプルでかわいらしいモスコーパンダーをたくさん繁殖させて泳がすと素敵な飼育水槽になりそうですね。