グッピーの奇形の増加は防げるって知っていましたか?
たくさん生まれたグッピーの中に一匹や二匹、奇形の仔がいるのは自然で仕方のないことではあります。
しかし、自然なことだと思って何もしないでいるとだんだんと奇形の割合が増えていき、健常グッピーを脅かすようになってしまいます。
グッピーの奇形は何故産まれるのか、どうやって増加を防げばよいのか、原因とともに見ていきましょう。
奇形グッピーは何故生まれるのか?
奇形グッピーが何故生まれるのか、その原因は先天的なものと後天的なものの2つに分かれます。
後天的な奇形とは、事故などによって体の一部が欠損、変形してしまったことを指します。
こちらは周囲にとって悪影響になることはありませんので、衰弱して病原菌の温床となってしまわないように注意していれば問題ありません。
怪我を負いながらも懸命に生きている小さな命が脅かされないよう、給餌や身を隠す場所の用意などに気を配ってあげましょう。
問題は先天的に奇形のグッピーです。
遺伝子異常や発育不全によって健康に育たなかったグッピーからは、同様に体が未発達な稚魚が産まれる可能性があります。
別水槽で飼育するなどして繁殖しないように注意しましょう。
奇形グッピーは何故増えるのか?
通常、自然界であれば体の弱いものは強いものに生存競争で負け、子孫を残すことができません。
このような力を自然淘汰と呼ぶのですが、人の手の加えられる水槽内ではこの力は正しく働かないこともあります。
稚魚が住みやすいようにという工夫は奇形グッピーにとっても有用でハンディを負った奇形グッピーが増えてしまう要因になるのです。
かと言って水草を減らしたりすることもできませんし、頑張って生き延びているグッピーを意図的に排除するのは気が進みません。
奇形グッピーを増えないようにするには、どのようにすればよいのでしょうか?
奇形グッピーの増加を防ぐ
まずは奇形グッピーが産まれないようにすることが大切です。
水質悪化やストレスも奇形グッピーが生まれる原因となるので、定期的な水換えや栄養満点の給餌、適正な水質と水温の維持、水槽の大きさに見合った飼育数管理などに気をつけて、グッピーにとって住みやすい環境を心がけましょう。
次に奇形グッピーが交尾して稚魚を産まないように注意してください。
同じ親から産まれた稚魚に複数の奇形グッピーが認められるなら遺伝的なものが原因と考えられます。
このとき、他の稚魚に異常が見当たらなくても奇形を発する遺伝子が潜んでいると考えられるので繁殖に使うのは避けた方がよいでしょう。
以上の二点を踏まえて飼育していれば奇形グッピーが増加する可能性はぐっと下がります。
せっかく観賞魚としてグッピーを飼育しているのですから、できるだけ美しい見た目を維持できるよう、親の選別にも気をつけると奇形グッピーの誕生と増加も抑えやすくなります。