
グッピーは繁殖させやすいのですが、産まれてきた稚魚たちは必ずしも、親と同じ見た目になるとは限りません。
では、特定の色のグッピーを上手く繁殖させるためには、どのようにすればいいのでしょうか。
同じ両親から見た目の違う稚魚が産まれる理由
遺伝子は2つ1組が原則であり、オスとメスが交配して子供ができる生殖においては、オスから1つ、メスから1つずつ遺伝子をもらって子供が産まれます。
この遺伝子には優性のもの(アルファベットでは大文字で表記されます)と、劣性のもの(アルファベットでは小文字で表記されます)があり、この優劣関係によって、同じ両親でも見た目の違う子供が産まれるのです。
この遺伝子の関わりを「優性の法則」と言い、見た目の違う稚魚が産まれる理由としては他にも「分離の法則」や「独立の法則」などがあります。
ブルーグラスからブルーグラスが産まれない、優性の法則とは?
グッピーの遺伝について、最も分かりやすく知ってもらうためには、ブルーグラスが好例でしょう。
ブルーグラスの両親からは、同じブルーグラスの他に、ブラオと呼ばれるグレーの個体やレッドグラスと呼ばれる赤い個体の3種類が産まれます。
これは、遺伝子の優性と劣性の力関係が働いているために起こる現象であり、ブルーグラスに関わる遺伝子をRr(Rはrに対して優性)としたとき、子供の遺伝子型はRR、Rr、rrの3パターンが考えられます。
RRはレッドグラスとなり、Rrはブルーグラス、rrはブラオのグッピーとなるというわけです。
この遺伝子型と優性の法則について考えていただければ分かる通り、RRのレッドグラスは次世代以降もレッドグラスが産まれ続けるので、同じ見た目のグッピーを繁殖させやすいと言えます。
このように、同種の両親からどの位同じ見た目の稚魚が産まれるかを固定率と言い、他にも固定率の高いグッピーとしては、ドイツイエロータキシードが挙げられます。
まとめ
産まれたばかりのグッピーの稚魚は、殆どがメダカのように地味な白やグレーをしています。
そこから大きくなるにつれて、徐々に赤や青、グラスやコブラなどの色模様が顕著になっていくのです。
ですから、産まれたてのときは「親と見た目が違う、どうして!?」と驚かずに、時間をおいて観察してあげましょう。
また、固定率の低いグッピーの中には、子供ではなく孫の代になってようやく、目的の色模様を持つグッピーが産まれるものもあります。
この遺伝の奥深さが「熱帯魚はグッピーに始まり、グッピーに終わる」と言われる所以なのです。
これからグッピーを飼おうと考えている方も、すでにグッピーを飼っているという方も、お気に入りのグッピーについて、特定の色模様を繁殖させる難しさ、遺伝の奥深さについて触れて、楽しんでいただければと思います。