グッピーもベタも、カラフルで優雅な姿をしているものが多いので、混泳したいと思う人もいると思います。
しかし残念ながら、闘魚と呼ばれるベタは、個体差はあるものの気性が荒く、グッピーなど他の魚との混泳には向きません。
では、具体的にどういったところがグッピーとの混泳に不向きなのか、そして、どうしても混泳をさせたい場合はどうすればいいのか、についてご紹介していきます。
グッピーとベタが混泳しづらい理由
まずは、ベタの気性の問題が挙げられます。
特にベタのオスは縄張り意識が強く、ベタのオス同士ではどちらかが動かなくなるまで争うことも度々です。
ベタにも共通する、グッピーのヒラヒラとした大きなヒレは、ベタのこの闘争心を刺激してしまうので、良くないとされているのです。
次に挙げられる問題は、体の大きさの違いです。
混泳する場合は普通、体の大きさが同程度のものを選ばなければいけません。
そこをいくと、グッピーが約5cmなのに対し、ベタは約7cm、種類によっては10cm以上となるものもいるので、グッピーがいじめられやすいのです。
また、ベタもグッピーもヒレの大きな種類のものは遊泳力が低く、ヒレが傷つくと衰弱してしまう可能性があるので、できるだけ水流や水草に気をつけなければいけません。
ベタの単頭飼いがすすめられている理由もこれにあり、気性の荒いベタをグッピーなどと混泳させてしまうと、相手を傷つけるだけでなく、自分のヒレがちぎれたり切れたりしてしまうのです。
グッピーとベタを混泳させる方法
大きく分けて次の2つの方法があります。
方法1.できるだけ大きな水槽を用意してグッピーが隠れるための水草をたくさん入れる。
水槽が大きれば、エアレーションなどによる強い水流も発生しづらくなるので、水質も安定させやすくなります。
水草はグッピーやベタのヒレを傷つけない、葉の柔らかいものを入れるようにしましょう。
方法2.セパレーターやサテライトボックスを使って水槽を小分けする。
2つ目の方法は、物理的にグッピーとベタが接触できないようにする方法です。
今ある水槽ですぐに混泳させることができるので便利ですが、遊泳スペースが狭まるので数の管理に気をつけなければいけません。
さらに、仕切りによって水の循環が遮られてしまうと水質が悪化しやすくなります。
その結果、熱帯魚が衰弱してしまったり、病気にかかりやすくなったりしてしまうので、水の循環を工夫しなければいけません。
まとめ
ベタは、グッピーに限らずその他の熱帯魚とも混泳困難で、同種同士でも同じ水槽で飼うことができず、単頭飼いが基本とされています。
そんなベタについて、グッピーと混泳させる2つの方法をご紹介しましたが、混泳がうまくいくかどうかは、ベタの性格にかかっています。
ベタの中には比較的おとなしい個体もいるので、そういったベタとならグッピーとも何とか混泳させることができるでしょう。