
グッピーと聞けば、カラフルで美しい姿を想像すると思います。
しかし、色鮮やかなのはオスであることが多く、グッピーのメスはメダカのように地味な見た目をしていることが殆どなのです。
そう聞くとメスよりも、できるだけオスの方をたくさん飼いたくなりますよね。
しかし、普通に飼っていてもグッピーがメスばかりになってしまう状況は意外とあります。
それは一体いつなのか。
そして、そんなときはどのように対応すればいいのでしょうか。
状況1.産まれたばかりのとき
グッピーのオスは派手で、メスは地味。
これだけでオスとメスを判断していると、出産直後の稚魚を見て「メスばかり産まれた!」と驚いてしまうことになります。
産まれた直後のグッピーは全て同じ姿をしていて、成魚にあるような色や模様は殆ど見られません。
小さな白い体に色が出てくるようになるのは、生後1ヶ月くらいからで、始めは薄っすらとしていた色や模様も、成長するにつれてはっきりとしていきます。
産まれた直後はメスばかりに思えても、大きくなるとオスも必ずいるので、それまではしっかりと餌をあげて元気なグッピーへ育てていきましょう。
生後、3週間から1ヶ月もすると、体に色模様が現れるだけでなく、オスの尾ビレが伸長して生殖器となります。
ゴノポジウムと呼ばれるこの器官はおおよそ三角形をしているので、メスとの見分けは容易だと思います。
また、メスのお腹には妊娠点と言われる黒い点が見えるようになるので、これらを合わせてオスとメスを判別すると良いでしょう。
状況2.グッピーが高齢になってきたとき
グッピーはメスの方が体が大きく、やはり生物において、体の大きさの優劣は寿命に影響するところがあります。
また、グッピーのオスは大きなヒレを持っている種類もいて、そういった種類はヒレに傷がついてダメージを負いやすいのです。
尾ヒレが大きいグッピーほど、背曲がりなどの老化現象も早く始まるので、よけいにメスの方が生き残りやすいのです。
まとめ
グッピーがメスばかりに見えてしまうような状況には、主に次の2つがあります。
・産まれたばかりのとき。
・飼育から1年以上経過してグッピーが高齢になったとき。
一時的に水槽の比率がメスばかりになったとしても、グッピーは簡単に繁殖させることができるので、あまり気にする必要はありません。
それよりも、丈夫で元気なグッピーを増やせるように毎日の世話を怠らないようにしましょう。