グッピーとプラティは飼育できる環境も似ており、どちらも小柄で可愛らしい姿をしていることから混泳させている、または、混泳させたいと思っている人もたくさんいることでしょう。
そして、両方とも卵胎生という、母親がお腹の中で卵を孵化させて稚魚を出産するという繁殖スタイルなので、気づくと水槽の中に稚魚が産まれていたりします。
グッピーとプラティの稚魚は見慣れていないと判別が難しいところもあります。
アクアリウム初心者の方のために、簡単に見分けられる3つのポイントについてお話しします。
ポイント1.体の高さ
プラティは、フグのようにお腹が膨らんでいるのに対し、グッピーは全体的にスラッとしています。
稚魚のときにもすでにこの違いは表れており、プラティの稚魚の方が体高が大きく、グッピーの方が小さく見えます。
グッピーとプラティで体の色に違いがあるのなら、それをヒントに見分けることもできるでしょう。
しかし、中には色や模様が表れるのに時間がかかる種類もいるので注意してください。
グッピーとプラティが同じような色をしているときは、まずは体の高さや、お腹が膨らんで見えるかどうかで見分けると良いでしょう。
ポイント2.目と鼻の距離
プラティの稚魚は体のシルエットが全体的に丸く、鼻先もグッピーに比べて丸く見えます。
そして、目と鼻の距離がプラティの稚魚の方が短く、グッピーはプラティに比べてやや長いです。
ポイント3.尾部の形
尾部とは、魚の背ビレと尻ビレを結んだ線から尾ビレまでの部分を指します。
プラティはこの部分がずんぐりして見えるのに対し、グッピーはスラリと長く伸びています。
慣れてくれば、これらのポイントから産まれた瞬間に、どちらがグッピーでどちらがプラティの稚魚か見分けることができるようになります。
生後一週間もすると、それぞれの種類について上記のようなポイントがより目立ってくるので、初心者の方でもポイントを押さえていれば見分けることができるでしょう。
さらに生後二、三週間もすると、プラティもグッピーもそれらしい体つきになってくるので簡単に見分けることができるようになります。
グッピーの稚魚もプラティの稚魚も、飼い方や与える餌などは、基本的に違いはないので必ず見分けなければならないわけではありません。
どちらの種類のものであるにせよ、稚魚が産まれているのを見つけたら、まずは水草などで十分な隠れ場所を作り、餌がきちんと行き渡るように配慮しましょう。