グッピーを増やしたい、またはグッピーのオスとメスを分けて飼いたい、というときには稚魚の隔離が欠かせません。
グッピーの稚魚はタイミングさえ逃さなければ、初心者の方でも簡単に隔離することができます。
それでは、隔離するタイミングとその見抜き方についてお話しするので参考にしてみてください。
隔離は稚魚が産まれる前にする
グッピーの稚魚が産まれてから一匹一匹網で掬っていたのでは、時間がかかってしまいますし、稚魚を傷つけてしまう可能性もあります。
そのため、ベストな隔離タイミングは稚魚がまだ母グッピーのお腹の中にいるときになるのです。
産卵箱で稚魚を産んでもらうことで、一匹の漏れもなく、全ての稚魚を隔離することができます。
しかし、妊娠した母グッピーを長時間産卵箱に入れたままにしてしまうと、ストレスから出産が上手くいかないこともあるので隔離するのは稚魚が産まれる直前にしましょう。
そのタイミングを見抜く方法は次項でお話しするとして、まずは隔離するために必要な産卵箱について紹介していきます。
産卵箱はグッピーの稚魚を隔離しておくことが目的なので、必要な大きさは稚魚の数によって変わります。
お手頃な2Lペットボトルを加工したものから、サテライトボックス、30cm水槽、その他100円ショップで購入したプラケースなど、様々なものを産卵箱として利用できます。
このとき、中の稚魚の様子をよく観察できるように材質が透明なものを使いましょう。
稚魚の数が少なければ、ペットボトルやサテライトボックスをメイン水槽の中に入れることで、水合わせを省略してすぐに稚魚を隔離することができます。
しかし、将来的にグッピーを増やしていきたいと思っている方は、30cm水槽やそれに取り付けるろ過器、ポンプ、ヒーターなどを揃えておいても良いでしょう。
出産直前を見抜く方法
お腹の膨らんだグッピーに以下の兆候が現れたら産卵箱に入れてみましょう。
・他のグッピーが近寄るのを嫌がる。
・落ち着ける場所を探して水槽の中を泳ぎ回る。
・ジグザグに泳いだり、急停止・急発進をする。
・水草や障害物に身を隠してじっとしている。
グッピーによってどのような兆候が出て来るかは違いますが、これらの様子が見られたら優しく丁寧に産卵箱へ移しましょう。
一日から長くても数日間様子を見て、産卵箱で産む様子がなければ元の水槽に戻してあげます。
稚魚を隔離しなくて良いときもある
これ以上グッピーを増やしたくないときは稚魚の隔離は行わない方が良いです。
成魚と同じ水槽で生存競争のふるいにかけることによって、数の増加を抑えられます。
可哀そうに思うかもしれませんが、きちんと飼育できないほどグッピーを増やしてしまい、水質悪化やストレスで病気にさせてしまう方がよほど残酷です。
稚魚を隔離しない、オスとメスを分けて飼育して必要なときだけ稚魚を産ませる、などしてグッピーにとって優しい環境の維持を心がけましょう。