グッピーの病気の中で、尾びれに異常が現れる代表的な3つについて、原因や治療法などをまとめてみました。
ご自宅のグッピーの尾びれに異常がある、というときや、飼育の事前知識として参考にしていただければと思います。
1.尾腐れ病
概要
グッピーの尾びれに異常が現れる病気の代表格と言えば、この尾腐れ病です。
カラムナリスという病原菌が尾びれに付くことで発症し、ひれが溶けたようになって端から徐々になくなってしまいます。
カラムナリスはどの水の中にも存在する常駐細菌なので、尾腐れ病を完全に予防することはできません。
発症理由
主な発症理由は、水が汚れていてカラムナリス菌が増えることと、グッピーが衰弱していてカラムナリス菌に負けてしまうことです。
一方的な追いかけや突っつきはグッピーの体力を奪い、葉の鋭い水草はグッピーを傷つけてしまう恐れがあるので注意しましょう。
治療方法
まずは、症状が現れているグッピーを別水槽へ隔離します。
元の水槽の水も、カラムナリス菌が増殖してしまっている恐れがあるので水換えなどをして、きれいにしておきましょう。
尾腐れの症状が軽度であれば塩浴で治療することができます。
塩分濃度を0.5%程度にした水へグッピーを入れて回復するか様子を観察してください。
重度のときは、グリーンFリキッドやグリーンFゴールド顆粒などを使って薬浴してみましょう。
2.グッピーエイズ
概要
グッピーエイズにかかったグッピーは、胸びれや尾びれがうまく機能しなくなり、やや曇って見えるようになります。
発症までの明確な原因は分かっておらず、致死性と伝染性の高い非常に恐ろしい病気です。
発症理由
上記の通り、原因は解明されていませんが、水の汚れやグッピーの衰弱が病気を誘発するのは確かです。
水質管理とグッピーの体調管理を行って、予防に務めましょう。
治療方法
水温を17度くらいまで下げてパラザンDで薬浴します。
グッピーエイズが発生した水槽では、症状が出ていないグッピーもキャリア(病原菌持ち)となるので、新しくグッピーを追加するときは、水槽は分けておいた方が無難でしょう。
ハリ病
概要
主にグッピーの稚魚がかかる病気で、グッピーの稚魚の死亡原因としては一位か二位になります。
その病名通り、グッピーの尾がハリのように細くなっていくことが特徴です。
遊泳力の低下から、グッピーは十分に餌が食べられずに衰弱していきます。
発症理由
グッピーエイズ同様、明確な発症原因は分かっていません。
水質悪化や栄養不足、特に稚魚の罹患率が高いことから発育不良が原因ともされています。
治療方法
まずはハリ病を発症したグッピーを、水温や水質のしっかり整備された清浄な環境へ移します。
症状が軽ければ、環境を正すことで自然回復することもあるので、しばらく様子を見てください。
回復する見込みがなければ塩浴してみましょう。
0.5%程度の水で塩浴させることで、グッピーの浸透圧調整を助けて回復力を高めることができます。
それでも回復しなければ、メチレンブルーやリキッドFゴールドを使っての治療となります。
ハリ病に限らず、どのような病気もまずは「予防」することが最も効果的です。
何らかの異状を察したときは素早く原因を見極め、適切に対処しましょう。
そのためには、日頃からグッピーの水槽環境をしっかりと管理し、愛情をもって様子を観察することが重要です。