グッピーが元気ないときの原因は様々です。
元気ないグッピーを放っておくと、他のグッピーも元気がなくなったりするので、早めに原因を特定して対処してあげましょう。
ステップ1.目に見える異常・原因はないか確認する
日頃のグッピーの飼育に関して、以下の点に当てはまるところはないか確認してみましょう。
・フィルター、ポンプなど必要な道具がない、または壊れている
・水槽を一日中明るい、または暗い環境に置いている
・葉の硬い水草や尖った石などが水槽にある
・夜行性の生物と混泳している
・水槽の大きさに対してグッピーの数が多すぎる
・水換えの回数が少なく、水がゴミなどで濁っている
・最近、新たにグッピーをトリートメントや水合わせをしないで追加した
どれか1つでも当てはまるものがあれば要注意です。
但し、フィルターやポンプを元々使っておらず、グッピーの数や水換えなどで環境調整をしている場合は原因は他にあるものと考えましょう。
ステップ2.試薬を使って水をチェックする
ステップ1で該当するものがなければ、次は水の状態について確認してみましょう。
・水温は20~28度で、短時間での急激な変動はないか
・水質は中性~弱アルカリ性で保たれているか
・アンモニアなど有害物質の濃度が高すぎないか
・グッピーのヒレを裂いてしまう程水流の強い場所はないか
水温、水質に関してはゆっくりと慣らしていけば、19度以下や弱酸性でも問題ありませんが、そのような環境へグッピーを追加するときは事前にきちんと順応させてからにしましょう。
アンモニア濃度に問題が認められた場合はフィルターがきちんと機能していない可能性があるので、ろ過能力が回復するまで、こまめに水換えをして有害物質の増加を防ぐと良いです。
また、浄水器を通した水を飼育に使用していると、グッピーが不調になってしまうことがあります。
浄水器を通した水でグッピーに不調が見られるときは、浄水器の使用を止めて市販の除去剤などを使ってカルキを抜いた水道水で様子を見てみましょう。
ステップ3.グッピーを隔離する
ステップ1、2ともにクリアし、飼育状態に問題が見当たらないのにグッピーが元気ないまま回復する様子がない・・・。
そんなときは水質と水温を整えたプラケースなどに入れて隔離してみましょう。
これまでの環境から切り離し、飼育状態をリセットすることで、それまで気づかなかった原因に気づいたり、グッピーが自然と回復したりします。
また、グッピーが底でじっとしていたり、水草の影に隠れたりするときは、塩浴をしてあげることも効果的です。
何となく調子が悪いときというのはどんな生物にもあります。
ヒトであれば病院へ行ったり、薬を飲んだり、暖かくして休んだりと自分で対処できますが、水槽の中のグッピーはそうもいきません。
飼い主が気づいてあげなければ、元気ないグッピーはどんどん調子が悪くなるので、元気ないグッピーがいないかどうか、毎日しっかりと様子を確認してあげましょう。